Moveにおけるスマホの扱い

 

本気だろうか?

 

 

SNSで私のタイムラインに、ある塾さんの硬派な宣言が流れてきました。

 

 

 

「○○塾では生徒の携帯電話・スマホは使用禁止です。

 

教室内での使用があった場合には即時退塾とします。」

 

 

 

ですって。

 

 

さらに、その説明はこうです。

 

 

「スマホは中学生・高校生には全く必要がないだけでなく学習障害の原因にもなります。

通塾等で必要な時は子供携帯を利用するなどの工夫をおすすめいたします。

塾を利用して一生懸命勉強しながら強い反作用となるスマホを使うという理由は全く見つかりません。

もうすでに重度の依存状態でどのようなリスクがあっても利用をやめてスマホから逃げることです。

今後、スマホを所有する小中高生の入塾は禁止制限といたします」

 

 

ふ〜む。

 

 

一理ある。

 

 

気持ちは分かる。

 

 

一理あるし、気持ちもわかるけど、私の意見は少々異なります。

 

 

 

学習の障害になるは本当ですよ

スマホとゲームと成績の関連については、私も以前この記事で警鐘を鳴らしました。

 

スマホとLINEとゲームと成績

 

その中で引用した図を再度掲載します。

 

まず、これがスマホのと成績の相関図。

 

次いで、ゲームと成績の相関図。

 

 

これだけはっきりと相関関係を見せられたら、スマホ・ゲームを何時間もやり続けるなんて勉強する人間にとって自殺行為であることは自明です。

 

脳科学における因果関係をはっきりさせないとダメだというのであれば、川島先生の本を呼んでください。

 

大まかな因果関係は説明されています。(疑問は残るけど)

 

 

ゲームに関して言えば、WHOは昨年、ゲームに依存してやめられない状態を「ゲーム障害」という名で病気として認定しています。

 

もう病気だと考えなくてはいけないのです。

 

 

 

スマホに関して言えば、特に危険なのはライン等のチャットアプリですね。

 

グループチャットなんかにハマれば、そりゃあ、そっちが気になって勉強に集中できません。

 

やりだした瞬間に成績が落ちることが示されています。

 

 

 

何をどう言っても、ゲーム中毒・スマホ中毒は間違いなく危険なのです。

 

 

 

上の宣言をされた塾さんも、そういう生徒に悩まされたからこその宣言なのだろうと拝察します。

でも、スマホを禁止しません

 

だからと言って、私はスマホを塾に持ってくるのを禁止しません。

 

休憩時間中に使用するのは、どうぞ勝手にしてください。

 

(ただし、Moveでは漫画リーダーもしくはゲーム機としての使用は不可)

 

 

授業中に勉強以外のことで使用するのは議論の対象となりません。

 

もし仮に、授業中にスマホでLINEをする生徒がいるから禁止するというのであれば、それは塾の体制や授業が悪いということです。

 

論外です。

 

 

 

でも、休憩中なら好きにしてください。

 

誰かからメッセージが届いていたら返信もしなくていけないでしょうし、世の中の情報を手にすることもあるでしょう。

 

それらを勉強のためだからと言って禁止しても、いいことはなさそうに思います。

 

 

 

 

というのも、彼らはそれとずっと付き合っていかないといけないのです。

 

使いこなさないといけないのです。

 

 

 

私だって、スマホがないと仕事になりません。

 

出先でLINEやメールの返信をすることもしょっちゅうです。

 

SNSを使うからこそできることもたくさんあります。

 

それとの付き合い方も学ばなくてはいけないでしょう。

 

 

 

 

もちろんくだらないこともたくさんあります。

 

危険もたくさんあります。

 

ですから、使用を禁止する塾さんがあるのも理解はできます。

 

 

 

けれど、スマホがあるからできることも多い。

 

私たち大人世代の知らない使い方も10代の子達は常識としているかもしれません。

 

 

大人になってスマホとの付き合い方が分からず、社会で活躍する機会を失うリスクの方が恐ろしい。

 

 

今後社会に出てスマホを片手に活躍していく世代に、塾で休憩中にスマホを使用することまで禁止するのはいかがなものかと思うのです。

 

 

 

以上の理由により、Moveではスマホを休憩中に使用することを禁止しません。

 

 

 

とは言え、中学生がスマホを持つことを推奨はしません。

 

その一方で、親御さんが買い与えることを止めることもないです。

 

 

 

けれど、上の図は今後も何度もお見せします。

 

危険の啓発もします。

 

 

その危険を知った上で、スマホとの付き合い方を学んでおいた方がいい。

 

上の図では、一時間でスマホやゲームを止められる自律芯の強い子であれば、平均的にむしろ成績が上がることが示されています。

 

 

目指すのはそこですね。

 

 

どうぞご理解のほどよろしくお願いします。