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勉強が苦手になる人がやりがちな大きな勘違い

小学4年生の計算間違い

 

小学校4年生の算数の授業でのことです。

 

4年生は、今、3桁÷2桁の計算を練習中。

 

 

その中で、ある男の子がこんな間違いをしていました。

 

 

あらら。

 

【392÷48=80...8】(392わる48は80あまり8)って、なかなか豪快な間違いです。

 

 

 

この子の名誉のために申し上げておきますが、それまでは比較的順調だったのです。

 

3桁÷2桁の計算でも、答えが2桁になるような計算は問題なかったのです。

 

【523÷24=21...19】のようなものはサクサクとクリアできていたのです。

 

答えが1桁になる計算になった途端にやってしまった間違いです。

 

 

 

何を間違えたかは一目瞭然です。

 

これまで十の位から答えを立てていたので、そのまま十の位に8と書いてしまい、空白となった一の位になんとなく(おそらくなんの悪気もなく)0と書き入れたために成立した間違いです。

 

 

明らかに、この手の計算に慣れていなかったためにやってしまった間違いです。


ですから、まず彼に正しい計算の方法を教えました。

 

しかし、ここで「計算の方法を間違えただけ」で済ませてはこの子の抱える大問題は直りません。

 

 

 

僕はクラス全員の手を止めさせました。

 

他の子は別の問題に取り組んでいたのですが、それだけの意味がある局面です。

 

 

 

 

僕は彼らに質問しました。

 

 

「みんなは割り算の意味は分かっている?

 

例えば、【19÷6=3...1】が、どういうことを表しているか、説明できる人いるかな?」

 

 

 

 

すると、ある男の子がたどたどしくも答えてくれました。

 

「6×3=18だから、19から18を引いて、あまりが1」

 

クラスのほとんどがそれに対して頷きます。

 

 

上の間違いをした男の子も同様です。

 

 

ほらね。

 

 

僕の質問にこう答えるのが、そもそもの大問題なのです。

 

 

 

「いやいや。それは計算の方法を説明しただけ

 

僕が聞いたのは、

 

【19÷6=3...1】が、どういう意味を表しているかだよ。

 

計算方法とそれが表している意味ははっきりと区別しないといけない」

 

 

 

 

みんな、キョトンとしています。

 

割り算の意味は小学校3年生でも、僕の授業でも習ってきたはずなのに、いつの間にかそんなことを意識しなくなってしまう。

 

「とにかく答えを合わせればいいんだ」という大きな勘違いをしていることが分かります。

 

 

 

しばらく待ってみると、ある男の子が自信なさげに答えてくれました。

 

 

「え〜と、19を6ずつの塊(かたまり)に分けると、3個の塊ができて、1あまるということですか?」

 

 

私「その通り! 割り算ってそういう意味だよね。

 

【割られる数を割る数ずつの塊に分けると、何個の塊ができて、いくつあまるか】を求める計算が割り算。

 

だからね、さっきの間違い【392÷48=80...8】は、【392を48ずつの塊に分けると、80個の塊ができて、8あまる】という意味になる。

 

そんなわけないじゃん!

 

48が80個もあれば392なんてめちゃくちゃ超える大きな数になるに決まっているじゃん」

 

 

生徒たちは頷いてくれます。

 

 

「だから、この間違いをただ計算の方法を知らなかっただけと、片付けてはいけないんだ。

 

どんな計算間違いをしても、出てきた答えの意味を考えればそんなわけがないと気づかないといけない。

 

それに気づかないのであれば、ただ計算方法を覚えて当てはめただけ。

 

 

意味を理解しないまま、ただやってみただけ。

 

そんなつまんない勉強なんてやめて、その意味まで考える一歩上の勉強しようぜ」

 

 

そんなことを伝えました。

 

間違えた男の子が大きく頷いてくれたのが嬉しかったですね。

 

 

 

 

勉強が得意になるために

 

長々と説明してしまいましたが、だいたいお伝えしたいことは分かってもらえたと思います。

 

意味を理解しないまま、覚えたやり方に当てはめてただ答えを出す姿勢を問題視しています。

     

小学校4年生だから仕方ないとか言っちゃダメですよ。


四則演算のような基本的な計算こそ、その意味を徹底的に理解しないといけない。

 

 

意味が分かんないまま計算をし続けるから、無味乾燥な、ただの作業となる。

 

しかも、ちょっとやり方を間違えて、ありえない答えが出てきても気づかない。

 

 

そんな勉強は何も面白くないし、このまま成長すれば文章問題ができない生徒の出来上がりです。

 

そりゃあ、できるわけがないじゃないですか。

 

だって、式の意味がわかってないのだから、どんな計算をしていいか判断できない。

 

 

そもそも、これから先の時代は、どんなに計算が早く正確に解けたとしても、その意味を考えることができなければAIに取って代わられる人材になるだけです。

 

ですから、保護者の方も、ことあるごとに彼らに問いかけてあげてください。

 



「それ、どういう意味?」って。

 

 

その質問を正面から考えることは、勉強が得意になるための最低条件です。

 

 

 

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    茂木 (木曜日, 24 9月 2020 07:57)

    宮脇先生おはようございます。そんなふうに考えた事はなく、数学が嫌いです。ただ答えが合えば良いと思いながらやってきました。意味が分かればとは凄いですね。