
クリティカルシンキング。
論理的思考と同一視されることも多いけど、
論理的思考は通常、ロジカルシンキングと表記される。
クリティカルシンキングは、
直訳で「批判的思考」のこと。
要するに、
誰かが言っている話を「批判的に」受け止め、
そのまま鵜呑みにしない考え方のこと。
ただし、
なんでもかんでも批判すればいいという訳ではなくて、
相手の言っていることはきちんと理解する。
理解した上で、おかしなことはないかチェックする。
チェックした上で納得できたのであれば受け入れるし、
おかしいと感じたのなら、反論する。
これは、相手がたとえ著名な作家であってもそう。
有名人が言うことが全て正しいなんて
思ってはいけない。
教科書や辞書に書いてあるから、100%正しいという訳ではない。
事実の部分は動かせないとしても、
その解釈の部分はいくらでも突っ込みようがある。
先人の学説や教えに対して、
おかしいと指摘することができて初めて
自分が取り組むべき課題が発見される。
学問の世界はそうやって発展してきた。
もちろん学問の世界だけでない。
自分がおかしいと思ったことに対し、
自信をもっておかしいと言えるのであれば、
その解決に取り組むことが
自分の人生の目標となったり
ビジネスに繋がったりすることも多い。
時折現れる新しい常識を作る人は、
おそらくこのクリティカルシンキングに長けているのだろう。
そうした思考方法を手にすることが、
勉強の目的の一つであったりするんだけど、
最近のコロナの動きを見ていると、
なんか不安になる。
テレビやSNSでの誰かの発言に、
世の中全体が簡単に流されているように見受けられる。
とりあえず生徒のみんなには最近ずっと伝えている。
世の中の動きを見て、
自分の判断で何が正しくて何がおかしいのかを
考えるようにしないといけないよ。
その判断ができるようになるのが、
勉強の目的の一つだからね。
もちろん僕が言っていることも
正しいかどうか自分の頭でチェックしなさい、とも。
このコロナ騒動を、
そうしたことを考えるきっかけにしてほしいな。
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茂木 (金曜日, 07 8月 2020 23:31)
宮脇先生こんばんわ、クリティカルシンキング初めて聞きました。情報過多の中で生き抜くには自分の判断で正しい情報を選んでいかないと迷ってしまうかもしれませんよね?学歴、権威が大切なので目標とすると言った。ドクターに対するセカンドオピニオンが無い、昔ながらの教育のせいかもしれませんね?私も踊らされるほうですけど(笑)