「読解力」について①

「読解力」の話をするときによく紹介されるのは、「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」(新井紀子)です。

 

2018年2月に出版された本ですが、いまだに様々な場所で名前の挙がる著作です。

 

有名なのは、正答率が最も低かったという「アミラーゼ問題」。

 

次の文を読みなさい。

 

アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。

 

この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。

 

セルロースは(     )と形が違う。

 

(1)デンプン (2)アミラーゼ (3)グルコース (4)酵素

 

解答は①デンプンですね。

 

【アミラーゼという酵素】

 

①デンプン(グルコースでできている)を分解する

 

②セルコース(グルコースでできているが形が異なる)は分解できない

 

書かれていることを整理すればこれだけのことなのですが、公立中学の生徒の正答率は9%、高校生でも30%だったと言います。

 

「事実について淡々と書かれた短文」を正確に読む力。

 

これを身に付けるだけでも大きなハードルがあるのだということを示してくれる例です。

 

ただ、リーディングスキルテスト(RST)の低い正答率について、当時の私はこんな感覚を持っていました。

 

「ここに登場する文章のほとんどが、被験者である学生たちにとって興味をひかない内容だったからじゃないの?」

 

このあたりの話を次回もう少し掘り下げてみます。

 

 

 

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