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最近の大学入試で感じること

先日、ある高校の先生と入試の話をしていました。

 

実は今、大学入試で大きな変化が起きています。確かな学力を見ようという方向に、確実にシフトしているんです。

 

例えば、共通テストでも記述が増え、英語でも「読解力」が重視される傾向に。総合型選抜(旧AO)でも、単なる面接だけでなく、教科の試験を課すところが増えてきました。

 

そんな話をしていたら、先生が「もう、大学合格は通過点でしかないですからね」とおっしゃいました。

 

その通りなんです。

 

大学に入ってから困らないために、確かな学力を。 大学で学ぶために必要な思考力を。

 

そのために、今の入試は変わってきているんです。

 

よく「今の入試は多様化している」と言われます。でも、それは「いろんな方法で学力を見る」という意味であって、「学力がなくても大丈夫」という意味ではないんですよね。

 

むしろ、どの入試方式でも「確かな学力」が問われる。 そこを見誤ると、痛い目を見ることになります。

 

実際、入試方式の多様化に目を奪われて、基礎学力の養成をおろそかにした生徒が、入学後に苦労するケースを何度も見てきました。

だからこそ、私はいつも生徒たちに言います。

 

「入試方式は変わっても、学力の重要性は変わらない。むしろ、より本質的な学力が問われるようになっている」と。

この流れは、これからも強まっていくでしょう。

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そういえば、その高校の先生、最後にこんなことを言っていました。 「結局、真面目に勉強してきた子が報われる入試になってきましたよね」

 

確かにそうかもしれません。

 

10年以上生徒を見てきて、私もそんな気がしています。


進学空間Move塾長

宮脇慎也(Shinya Miyawaki)

27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。

8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。

その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。

1977年生。射手座。B型。

家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。