
ゴールデンウィークのお楽しみ企画として、Moveでは5月1日に人狼大会を開催します。
なぜ学習塾がこのようなイベントを行うのでしょうか?
一見すると勉強とは無関係に思えるこの企画には、実は教育的な意味が込められています。
学習塾の最大の強みは、同じ目標に向かって切磋琢磨する仲間がいることです。
しかし、多くの塾では学年や学校が異なる生徒が集まるため、お互いを十分に知る機会が限られています。
人狼ゲームのような対話型のコミュニケーションゲームを通じて、普段は接点のない生徒同士が交流することで、塾全体の一体感が生まれます。
他の生徒の考え方や性格を知ることで、「共に学ぶ仲間」という認識が強まり、学習意欲の向上にもつながります。
また、人狼ゲームでは論理的思考や説得力のある発言が求められるため、普段の学習では見えない生徒の新たな一面が発見されることもあるでしょう。
学習という行為は、時に困難や挫折を伴うものです。新しい概念を理解する過程や、難しい問題に取り組む際には、ストレスや不安を感じることも少なくありません。
そのような時、周囲の環境が安心・安全なものであることが非常に重要になります。
人狼ゲームを通じて生徒同士の距離が縮まり、お互いを知ることで、「この場所では失敗しても大丈夫」という安心感が生まれます。
この安心感は学習効率を高め、質問や議論がより活発になる土壌を作ります。
知っている顔があるだけで、学習環境に対する心理的なハードルは大きく下がるのです。
さらに言えば、人狼ゲームでは、論理的な分析力だけでなく、説得力のある話し方や他者の意見を聞く姿勢も求められます。
これらのスキルは、グループディスカッションや発表など、学校生活でも重要な能力です。
また、ゲームの中では「嘘をつく」「疑う」といった普段の学習では経験できない社会的なやり取りも体験できます。
こうした経験は、人間関係の複雑さを理解し、より成熟したコミュニケーション能力を身につける機会となります。
教育の本質は、単に知識を詰め込むことではなく、多様な経験を通じて人間的な成長を促すことにあります。
人狼ゲームのような一見学習とは無関係に思える活動も、実は生徒の成長に大きく貢献するのです。
ゴールデンウィークという特別な期間に、普段とは異なる形で生徒たちが交流し、リフレッシュすることで、その後の学習にも良い影響を与えることでしょう。
とは言え、難しいことは一旦脇に置いて、まずは楽しく遊びましょう!
皆さんの参加をお待ちしています。

進学空間Move塾長
宮脇慎也(Shinya Miyawaki)
27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。
8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。
その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。
1977年生。射手座。B型。
家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。
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