インタビュー記事4-2:広島大学附属高校合格への道!受験の壁を乗り越えたメンタル管理術

目次

1. なぜ広島大学附属高校を選んだのか

こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。

今日は、Oくんのインタビューから3回にわたってお届けする記事の第2回目です。

前回は彼の長期継続による成長の秘訣についてお話ししましたが、今回は広島大学附属高校受験への具体的な取り組みと、合格までの道のりについて詳しくお伝えします。

「なぜ広島大学附属高校を第一志望に決めたの?」と聞いてみると、Oくんは率直に答えてくれました。

「第二志望が基町高校だったんですけど、やっぱオープンスクールとか行ったら、もう噂の通り、広島大学附属はやっぱ自由度が高くて」と。

特に印象的だったのは、彼が将来を見据えて学校を選んでいたことです。

「自分自身がその習い事とかそういうのを結構本気で高校になってもやりたくて、そういう面でやっぱ勉強とも両立できて自由が利く附属の方がいいかなと思って」と語ってくれました。

単純に偏差値や進学実績だけでなく、自分の将来像に合った学校選びをしていたのですね。

保護者の方には、お子さんと一緒に「なぜその学校に行きたいのか」をじっくり話し合う時間を作っていただけたらと思います。

目標が明確になると、受験勉強のモチベーションも大きく変わってきます。

2. 附属受験の特徴とその対策

「附属高校の入試問題の特徴について、どのような対策をしたの?」という質問に対して、Oくんは具体的に教えてくれました。

「例えば社会とかだったら、もうすごい教科書の隅っことかに書いてあるような、もう全く授業で取り扱わないようなことを聞かれるんですよ。だからもう社会とかだったらもうひたすら暗記で」と。

確かに附属の社会は、教科書の細かいところまで徹底的に覚える必要があります。

英語についても印象的な話をしてくれました。

「英語とかだったらやっぱもう長文の量がもう、もう今まで見たことないぐらいやばかったんで。

普段の問題とかだったらそんな問題解く順番変えたりとかそういうのあんまないんですけど、やっぱそこら辺も工夫したりして、結構新しい解き方で詰めていって」

これは本当に重要なポイントです。

附属の入試は、単純な知識だけでなく、時間配分や解法の工夫が求められる問題が多いのです。

過去問については「もちろん過去問とかやってたら、もうこれ結構厳しいなみたいな結構思ってた」という率直な感想を話してくれました。

でも「1年生の時からも、結構やれる分だけはもうやってきたから、もうそれだけを自信にして、とりあえず当たって砕けるみたいな精神でいきました」と前向きに取り組んでいました。

難しい問題については「まずは整理するということです」と教えてくれました。

「やっぱそれ、難しい問題になったら、なんか、やっぱり整理し、何か図に描くとかそういう整理したりしないと、細かい部分が見えてこないから」という具体的な方法を実践していました。

3. 受験1週間前の大きな危機

インタビューで最も印象に残ったのは、受験1週間前に起きた出来事でした。

Oくんは正直に話してくれました。

「受験の1週間前ぐらいに数学の過去問やったときに、その100点中、23点とか、そんぐらいしか取れなかったんですよ。でもそこでメンタルもずれ落ちて、受験前だったら普通は勉強するのに、勉強をやめたくなって」

この状況、多くの受験生が経験することだと思います。

でも、ここからが本当に素晴らしい話なのです。

「そういう悪い点数だったら普通は勉強しろって言われるところを、お母さんとかから何か、勉強を一旦やめてって言われて、そういうの公園とかに連れてってくれたりしました」

お母さんの判断が本当に的確だったのです。

Oくんも振り返ります。

「多分そういうお母さんもだいぶそれをやらすのに勇気がいると思うんですけど」と。

保護者の方には、時にはお子さんの心の状態を最優先に考えることの大切さを知っていただきたいと思います。

成績や勉強時間よりも、まずは心の安定が何より重要なのです。

4. メンタル管理の重要性

この体験を通じて、Oくんは大切なことを学んだようです。

「その通りにやっていったら、一旦勉強を忘れて、なんかそこで一旦気持ち切り替えて、また頑張っていけるようになった。その1週間前、多分その1週間で結構変わっていきました」

受験において、メンタル管理がいかに重要かを物語るエピソードです。

勉強の量や質も大切ですが、心の状態が整っていなければ、本来の力を発揮することはできません。

「附属高校を目指すにあたって、不安や心配はありましたか?」という質問に対して、Oくんは「もちろん一番は入ってからみんなに追いつけるか」と答えていました。

合格できるかどうかよりも、入学後のことを心配していたのです。

5. 後輩たちへのメッセージ

「附属高校を目指している後輩たちに、経験者として何かアドバイスはありますか?」という質問に対するOくんの答えが印象的でした。

「附属の受験直前になって、附属の過去問やりだしたときに、やっぱ今までのレベルと本当に違うから、多分かなり心が折れると思うんです。多分それは誰でも」という経験談は、多くの受験生に共通することだと思います。

「だからまずそれで何か自分は勉強できないみたいに思い込まずに、それが普通だと思って、もうコツコツやっていくしかない」というアドバイスは、どの受験生にも当てはまると思います。

そして最後に、「あとメンタル、本当にメンタル、受験で一番メンタルが大事だと思います」と強調していました。

合格発表の瞬間について聞くと、「いや、もう泣きそうでした。嬉しすぎて」と素直に喜びを表現してくれました。

長い間の努力が実を結んだ瞬間だったのでしょう。

受験は確かに大変な道のりです。

でも、適切なサポートと強いメンタルがあれば、必ず乗り越えられるのです。

Oくんの体験が、多くの受験生と保護者の方々にとって励みになることを願っています。


進学空間Move塾長

宮脇慎也(Shinya Miyawaki)

27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。

8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。

その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。

1977年生。射手座。B型。

家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。