目次

※塾の様子を写真に撮りAIを使って画像をしてみました
こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。
先日、Moveの活動をよく見てくださっている方から、とても鋭いご質問をいただきました。
その内容は、
「宮脇さんのブログやFacebookでの発信を見ていると、学歴なんか関係ない、学力じゃないところの成長を願っているような発信をしているのに、一方でMove自体は元町や安古市で広大附属などの上位校を目指し、学力上位の子を指導している。この矛盾は一体どういうことでしょうか?」
というものでした。
本当にありがたいなと思ったのが、Moveの活動をよく注目してくださって、しっかり受け止めてくださっている方なんだなということです。
ありがとうございます。
そして、このご質問について、私もこの点に関してはすごく考えていることがあるので、今日はお答えしようと思います。
お子さんの進路について「学歴は必要なのか」「でも勉強も大切なのでは」と悩まれている保護者の方も多いのではないでしょうか。
私自身、そうした保護者の皆様の複雑な心境を日々感じていますので、参考にしていただければと思います。
1. 学歴の価値について私が考えていること
まず前提として、学歴というものは、以前のブログにも書きましたけれども、やっぱり相対的にその価値を落としていると思います。
それは、人生の歩み方というか、キャリア形成の仕方の中で、学歴というものは以前に比べれば相対的に意味が低下しているのです。
その上で、キャリアを形成していくときに、学力によるキャリア形成の方法もあれば、そうじゃない方法でキャリアを築いていくという方法もあると思っています。
どちらが正解とか全然本当に思ってなくて、どちらでも本当に自分に合った方、自分が進みたい方向に進んでいくということが大切だと考えています。
2. Moveのポジションと想い
さて、こうした学歴観を踏まえて、ではMoveはどのような立場を取っているのでしょうか。
Moveでは「公立上位校進学専門」を謳っていますが、これは単に偏差値を上げるだけではありません。
「なぜ勉強するのか」「将来どうなりたいのか」を生徒自身が考え、納得して努力できる環境を整えることを最も大切にしています。
確かにMoveは学習塾として、学力を形成し高めて、その道で自分のキャリアを選んでいくことを目指すための塾というポジションを取らせてもらっています。
ですが、学力だけあれば、学歴を取れば、それで全てが終わりだということは、子どもたちに一回も言ったことがありません。
高校入試や大学入試に成功すれば、それで人生がバラ色だとか、そんなふうに思ってもいないし言ったこともないということです。
学習塾として学力を高めてキャリアを形成していく、その志を持った子たちを世に送り出したいということです。
一方で、学力が苦手だとか、勉強が苦手だという子に関しても、その子のキャリア形成を通じて幸せを願っているし、いろんな選択肢も提供したりしています。
例えば、数学が苦手で自信を失っていた生徒には、まず計算の基礎から丁寧に見直し、小さな成功体験を積み重ねることで「できる」という実感を持ってもらいます。
また、進路に悩む生徒には、学力以外の道も含めて一緒に将来を考える時間を大切にしています。
Moveにももちろんそういう子がいるので、そういう子に対してフォローを一生懸命しているつもりです。
3. 塾を立ち上げた時の想いと現実的な選択
もう一つの視点から、私がなぜこのようなポジションを取るようになったのか、塾を立ち上げた当時のことをお話しします。
13年前に私が一人で塾を立ち上げたときに、正直、あらゆるタイプの生徒に対応する方法というのはないなと思っています。偏差値60や70台の子に対する指導方法と、偏差値30から40前後の子に対する指導方法は、やっぱり違うというのがあります。
自分自身の中学校時代を振り返ったときに、勉強する意思はあるんだけれども、その環境がない。それは物理的な環境もそうですし、人間関係の環境という意味でもそうです。
そういう頑張ろうとする子に、安心して頑張れる場所を提供してあげたいということが私の根底にあります。
それを塾の皆様にわかりやすい形でご提示するとなれば、例えば「公立上位校進学専門塾」という謳い方をさせてもらうと、私のやりたい教育が一番届きやすいのかなと思って、そのような指導方針をさせてもらっているということでもあります。
つまり、一見矛盾に見えるかもしれませんが、私の中では一貫した想いがあるということです。
学力でキャリアを積み上げていくのが正解だとか、本当に何も思っていません。
ただ塾としては、勉強や学力を高めて、そしてキャリアを形成していくという方法を目指すための学習塾というポジションを取らせてもらっているということです。
これからも、勉強を頑張りたいと思う子どもたちが安心して努力できる場所であり続けたい。
そして、その努力が子どもたちの人生を豊かにする一つの選択肢になることを願って、日々指導に取り組んでいきます。

進学空間Move塾長
宮脇慎也(Shinya Miyawaki)
27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。
8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。
その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。
1977年生。射手座。B型。
家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。
コメントをお書きください