目次

1. はじめに
こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。
今日は中学3年生から受けた相談について、皆さんと共有したいと思います。それは「自己表現」に関することなのですが、多くの生徒さんが悩んでいる問題でもあるんですね。
最近では、自分の構想を書いてきなさいとか、作文を書いてきなさいという宿題を出す学校も増えているみたいです。
その子は、今まで自分が頑張ってきた習い事について書いていました。
ところが、書いていてもあまり面白くない、本当にこんなのでいいのでしょうか?ということだったのです。
2. 定型的な表現の落とし穴
部活や習い事を一生懸命頑張ってきた経験から学んだことを考えてみると、
ほとんどの子が
「継続することを学びました」
「友達と協力することを学びました」
「あきらめないことを学びました」
「考えながら行うことが大事だとわかりました」
といった感じで終わってしまうんですよね。
確かに、これらの学びは非常に大切で、決して悪いことではありません。
でも、おそらく7〜8割の生徒さんが同じようなことを言うのではないでしょうか。
そうすると、それは本当に自分らしい表現と言えるのでしょうか?という問題が出てくるのです。
3. 原点に帰って好きなことを語ろう
そこでやはり、大元の原点に帰って、本当に好きなことを言ってもらったらいいんじゃないかなと思うのです。
例えば、
「人と話すことが好きです」
「アニメが好きです」
「絵を描くのが好きです」
「旅をするのが好きです」。
「寝ているのが好きです」だって構いません。
もう好きなことを素直に考えて、そしてなぜそれが好きなのかということを語ってもらえたらいいのかなと思います。
例えば「アニメが好きです」という話を一つ例に挙げてみましょう。
一見すると「アニメが好き」なんて、そんなに大人受けは良くないですよね。
だけれども、幼稚園の時にや小学校の時に、こういうアニメで感動して、そこからアニメが大好きになったんですとか、深い世界があってとか、あるいは自分が辛いことがあった時に、このアニメのこういうところに救われたとか、そういうエピソードがあるのであれば、それだけで実は良い話なんですよね。
4. 「なぜ」を繰り返す深掘りのポイント
深掘りをするときのポイントは、「なぜ」を繰り返すことです。
なぜこれが好きなんだろう?
なぜこれを続けているんだろう?
そして、その理由に対してさらに、なぜそうなったんだろう?
ということを考えてみてください。
また、「人と話すことが好き」という人がいたとしても、
じゃあどうして人と話すことが好きになったんだろう?
その前は自分が一体どういう子だったんだろう?
幼稚園の時に最初から人と話すことが好きだったのかな?
というようなところまで、
どんどんどんどん好きなことを深掘りしていくと、そこからあなた自身というのが見えてくることがあります。
アニメの世界を広げていけば、世界に通じる何かも見つかるかもしれませんね。
杓子定規な形ではなくて、本当に好きなことを深掘りしていく。
そういう自己表現の方が、聞いている方としてはとても魅力的に感じるものです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

進学空間Move塾長
宮脇慎也(Shinya Miyawaki)
27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。
8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。
その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。
1977年生。射手座。B型。
家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。
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