勉強ができる子のノート術:字の汚さと美しさの使い分けが成績向上の鍵

目次

1. 偏差値65の女の子が書く「汚いノート」の真実

こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。

今日は、勉強ができる子の字の書き方についてお話ししたいと思います。

こちらの画像をご覧ください。

 

こちらの画像をご覧ください。すごく汚いノートに見えますが、実はこれ、偏差値65前後の女の子のノートなのです。

文字は本当にミミズが這ったような状態ですが、私はこれでいいと思っているのです。

なぜなら、これは問題演習時のノートだからです。

頭に浮かんだ内容をとにかく書き留めていくとき、きれいさよりもスピードを重視して、頭の動きに合わせて文字を書くことの方が大切なのです。


2. 問題演習はスピード重視、授業ノートは見やすさ重視

多くの保護者の方が「とにかくきれいに書きなさい」と指導されると思いますが、時と場合によりけりというのが私の結論です。

自分の字が判別できる基準を満たしていれば、問題演習時は汚くていいのです。

数学ができる子なんて、問題演習時の字が本当に汚いですからね。

頭の回転についていけるだけの字の速さを追求する方が大事だと思います。

 

一方で、こちらの授業用ノートをご覧ください。

同じ子のノートですが、非常に見やすくきれいに整理されています。

後で見直したり、提出したりする授業ノートは、きちんと見やすい形で書くのが正しいのです。


3. 使い分けこそが成績向上の秘訣

大切なのは使い分けです。

後で見返すノートはきちんと見やすく、その場限りの問題演習ノートはスピード重視で。

スピード重視の場合は、消しゴムを使う時間すらもったいないので、線で消したり書き込んだりすればいいのです。

なお、この女の子は昔から習字や硬筆を習っていて、字の上手さには定評がある子です。

その子がきちんと使い分けて「書き殴る」ということも大事にして、学校でもクラストップレベルの成績を上げているという事実を知っておいてもらえたらと思います。

お子さんへのお声掛けが変わってくるのではないでしょうか。

大事なのは、きれいな字を書こうと思ったら書ける、それを捨ててスピードを重視する、その2つの使い分けです。

お間違えのないようにお願いします。


進学空間Move塾長

宮脇慎也(Shinya Miyawaki)

27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。

8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。

その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。

1977年生。射手座。B型。

家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。