21年ぶりの大学生―放送大学で心理学を学ぶ理由

目次

1. 実は、大学生になりました

こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。

実はね、今日は皆さんに私事をお伝えしたいんです。

この10月から、私は放送大学に入学しました。

塾のスタッフや子どもたちには事前に伝えていたのですが、正式に放送大学の学生として、なんと21年ぶり、いや22年ぶりくらいに「大学生」という肩書を持つことになったんです。

なぜ今になって放送大学に? 

そう思われる方も多いでしょう。

その理由を、少し私のバックボーンと一緒にお話しさせてください。

2. 研究者の道から塾業界へ

私は27歳まで、広島大学大学院の社会科学研究科で博士課程後期・研究者養成コースに在籍していました。

専攻は経済学、特にヨーロッパ・ドイツ経済史を研究していたんです。

もちろんその頃には、大学の教授職というものを目指していました。

学会発表を何回かこなし、ドイツへの留学の話も出ていたこともあったんです。

 

しかし、いわゆる「ポスドク問題」と家庭の事情が重なり、大学院を離れて塾の世界に飛び込むことを決めました。

正直に言えば、塾の世界に飛び込んだ時は挫折感でいっぱいでした。

そこから20年余り、塾業界で経験を重ね、Moveを立ち上げ、自分なりの理想の教育を実践しようと走り続けてきました。

3. 子どもたちのモチベーションを科学したい

塾を運営する中で、私が最も大きな課題として向き合ってきたのが、子どもたちの「モチベーション」や「動機付け」です。

どうすれば子どもたちが自ら学びたいと思えるのか。

どうすれば目標に向かって頑張れるのか。

これまでも心理学関連の本を読み、あれこれ試行錯誤してきました。

その甲斐もあってか、進学空間Moveの生徒たちの学習姿勢は大きく向上しました。

もちろんこれを続けていかなくてはいけないとは思っているんですが、1つの形というのは見えてきたような気もします。

 

でも、体系的に心理学を学び直したら、また違った視点が見えてくるんじゃないか。

今まで実践してきたことを、理論的に補強できるんじゃないか。

そう考えたんです。

やはり大学院時代の性でしょうか、理論の裏付けというものが、本当に好きなんですね。

そこで今回、心理学コースに入学しました。

全部で36単位を取得すると「認定心理士」という資格がもらえるそうなので、それを目指そうと思っています。

仕事をしながら、塾長業をしながら、保護者の皆さんに情報発信をしながらなので、最短でも2年、現実的には3年4年かけてじっくり学んでいくつもりです。

4. 学び続ける大人の姿を見せたい

ですので、このブログも今後は、塾の話だけでなく、心理学の話、そして家族の話など、いろいろな角度からの情報発信になっていくと思います。

人生100年時代、これが意味するところをしっかりと私自身も体現していきたいと思いますし、子どもたちに学び続ける姿勢というものを見てもらえたらと思うんです。

子どもたちの中には「どうして勉強しないといけないの?」みたいな疑問を持つ子もいるかもしれません。

そんな時に、学び続ける大人の姿勢を見せることもすごく大事なんじゃないかと思っています。

学びをやめた大人が子どもたちに何を言っても、やっぱり説得力がないのかなと、そんな思いもあるんです。

「進化している塾だな」と言われるように、私自身も学び続けていきたい。

そんな姿を、保護者の皆さんや生徒たちにも見せていけたらと思っています。

これからもどうぞよろしくお願いします。


進学空間Move塾長

宮脇慎也(Shinya Miyawaki)

27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。

8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。

その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。

1977年生。射手座。B型。

家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。