瀬戸内高校の挑戦──塾生の声も真っ二つ、この目で確かめてきます

目次

「校則なし、定期テストなし」──そんな学校があったら、あなたはどう思いますか?

理想的な教育環境だと感じるでしょうか。それとも、学校が荒れてしまうのではないかと心配になるでしょうか。

実は今、広島県内の瀬戸内高校でまさにその試みが行われています。そして私自身、その取り組みをどう評価すればいいのか、正直わからなくなってしまいました。

こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。

今日は少しだけ予告的なお話をさせてください。

明後日10月30日の木曜日、午前中に瀬戸内高校へお伺いして、安藤校長に直接お話を聞いてこようと思っています。

1. TikTok校長が仕掛ける教育改革

瀬戸内高校といえば、今話題の「TikTok校長」として知られる安藤校長が改革を進めている学校です。

服装や髪型に関する校則を一切排除し、私立高校を活性化させようという試みを進めていらっしゃいます。その様子はTikTokでも発信されていて、私も何度か拝見しましたが、本当に型破りな取り組みだと感じました。

安藤校長は桜ヶ丘高校と瀬戸内高校の2つの学校を兼任していらっしゃるのですが、これにも驚きました。2つの学校で同時にこうした改革を進められるバイタリティには、本当に頭が下がります。

校則の撤廃だけではありません。定期テストも廃止。さらに来年からは「経営者コース」、いわゆるアントレプレナー(起業家)を育てるコースも始まるそうですし、美容師を目指す生徒のための専門コースも新設されるとのことです。

2. 判断に迷う理由──理念と現実のギャップ

とは言え、正直に申し上げますと、この瀬戸内高校という存在を、私自身どう扱っていいのかわからないというのが本音です。

瀬戸内高校は、学力レベルが高いと言われる進学校ではありません。偏差値40代の生徒たちが、「私立の高校をどうしようかな」と考えたときに、「瀬戸内高校だったら受け入れてくれるかな」と選ぶことも多い学校です。

そんな学校で、校則を廃止し、定期テストも廃止する。

考え方は理解できますし、非常に面白い試みだと思います。

ですが、本当に機能するのかどうかについては、やはり慎重にならざるを得ない。

茶髪でも、どんな格好でもいいということになったら、学校が荒れるのではないか──そんな不安も当然あります。

実際に、外から見た印象や聞こえてくる話では、あまり良くない評判もあります。

ところが、その一方で、校長からは「子どもたちの笑顔が増えた」「大学の進学実績が上がった」という話も聞こえてくるのです。

外からの否定的な評判と、中からの肯定的な声。この対比が、私を迷わせています。

3. 生徒たちの本音──賛否が分かれる理由

そこで、Moveの塾生20人に「瀬戸内高校の取り組みをどう思う?」と聞いてみました。

結果は、好意的10人、批判的11人。ほぼ真っ二つに分かれたのです。

まず、好意的な意見から紹介しましょう。

「自由すぎるのは心配だけど、自分で選択できるのはいいことだと感じる」

「校則が自由になるのはいいと思う。結局責任を取るのは自分だから校則は関係ない」

「校則がなくなったことで、先生が怒ることもなくなったと聞く。校則があっても守らない子は守らないし、学校が平和になるならいいと思う」

自己責任の意識や、選択の自由を前向きに捉える声です。

一方で、批判的な意見も負けず劣らず説得力がありました。

「大人になった時に本当にそれでいいのか? 社会に出たら周りの目があるのが現実じゃないのか?」

「自分が高校3年生だから落ち着いて勉強できるけど、その状態で勉強できるとは思わない。とにかく遊びたい人が行くならいいけど」

「自由なのは悪いことじゃないと思う。自主性の理念もわかる。でも、めちゃくちゃ自由になった時に荒れる子が出てきた時に、ちゃんと勉強できるのか?」

社会に出た時のこと、環境が荒れた時のことを心配する、現実的な視点です。

どちらの意見も、本当に納得できます。そして、この賛否の分かれ方こそが、私が迷っている理由でもあります。

理念とやろうとしていることは素晴らしい。でも、それが本当に機能しているのか──外からの話だけでは判断できないと感じたのです。

4. 中に入って、実際に確かめてきます

だからこそ、中に入って聞いてみたい。中にいる人たちの声を聞き、できれば学校を見学させていただいて、実際の様子を自分の目で確かめたい。

あさひ塾西原教室の岡村先生にコンタクトを取っていただきましたので、30日の木曜日、田島先生との座談会の前に瀬戸内高校へお話を聞きに行ってきます。

皆さんはどう思われますか?

校則なし、テストなし──この挑戦が本当に成功しているのか、この目で確かめてきます。

見てきたことを、包み隠さずお伝えしますね。

この訪問が、Moveの生徒たちにとっても何かのヒントになればと思っています。楽しみにしておいてください。


進学空間Move塾長

宮脇慎也(Shinya Miyawaki)

27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。

8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。

その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。

1977年生。射手座。B型。

家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。