8月6日に伝えたい、勉強の本当の意味

目次

※塾の様子を写真に撮りAIを使って画像をしてみました

1. 平和への願いから生まれる学問の力

こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。

今日は8月6日ですね。1945年の8月6日8時15分に原爆が落とされてから、もう80年が経ちました。

広島という街に住んでいる以上、この日にはやはり思うことがあります。

毎年、平和という観点から勉強する意義を生徒たちに説いているのですが、今日はそんな話をしてみようと思います。

 

例えば、小学1年生くらいの子どもたちに「戦争ってどう思う?」と聞くと、ほとんどの生徒が「やだー!」「いけないことだと思う」と答えるそうです。

そこで「じゃあ、戦争をなくすためにはどうしたらいい?」と聞くと、「みんなが仲良くすればいいと思う」という答えが返ってくるのです。

もちろん、その気持ちを否定するものではありません。本当に尊い気持ちですからね。

でも実際には、それだけでは足りないのです。

一方で、これと同じ質問を上位大学生や大学院生に聞くと、全く違う答えが返ってくるそうです。

経済学を専門とする学生からは経済的見地から世界経済の問題点を指摘し、政治学を専門とする学生からは世界のパワーバランスを論じつつ戦争をなくすための方策を述べます。

工学を学ぶ学生は先端技術を用いた防護技術を提案し、医学を学ぶ者は医療面からの貢献について述べるのです。

つまり、学問を究めれば究めるほど専門性が磨かれ、漠然とした質問にもそれぞれの立場から具体的意見を出せるようになるということなのです。

勉強する意義の一つがここにあるのですね。

2. 勉強することは個性を磨くこと

さらに踏み込んで言うと、勉強を進めた先で専門性を身につけるということは、普通の人ではなかなか真似できないものを世の中に提供できるようになるということなのです。

その意味で、究められた専門性は個性に似ていると思います。

だから、勉強を進めるというのは「個性を磨く」のと同じ意味を持つのです。

もちろん、その個性が活躍する場所は平和貢献にとどまりません。

どの分野でも構いません。

せっかくこうやって勉強しているのですから、単に入試に合格するためだけではなく、個性を使って、あなたしかできない方法で世の中に貢献するために勉強してもらえたらと願っています。

3. この夏から始める小さな一歩

 

では、そんな「個性を磨く勉強」を、この夏休みから始めてみませんか。まずは小さなことから始めてみてください。

例えば、普段何気なく使っているものについて「なぜ?」を一つ考えてみるのです。

「なぜ冷蔵庫は冷えるの?」「なぜ飛行機は飛ぶの?」「なぜ英語は世界共通語になったの?」なんでも構いません。

その答えを家族や友達に説明できるまで調べてみてください。

たった一つの「なぜ?」でも、調べているうちに新しい発見があるはずです。

それが専門性への第一歩なのです。

お盆休みの間の15分でも、きっと面白い発見がありますよ。

もし、お子さんの「なぜ?」にどう向き合えばいいか分からないという保護者の方がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。

私たちは単に成績を上げるだけではなく、お子さんの好奇心を大切に育てていきたいと考えています。

家庭と塾が連携して、お子さんの「個性」を一緒に見つけていきませんか。そうやって少しずつ、あなただけの「知りたい」を見つけていってほしいと思います。

それが私の願いです。


進学空間Move塾長

宮脇慎也(Shinya Miyawaki)

27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。

8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。

その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。

1977年生。射手座。B型。

家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。