目次

1. 親のためではなく自分のために勉強しろ
こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。今日は自分の選択に責任を持つという、とても大切なお話をしたいと思います。
私はよく子供たちに「親のために勉強するなら、自分のために勉強しろ」と伝えています。
私たちのような個別演習塾においては、いつ何時間勉強しに来るかをある程度子供たちの裁量に任せているところがあります。
つまり、いつ勉強してもいいということなのですが、逆に言えばいつでも勉強しなくてもいいということでもあるのです。
そうすると多くの保護者の方は「子供たちが勉強しないのではないか」と不安に思われるのですけれども、意外なことに子供たちはそんなこともなくて、ちゃんと勉強しようとする子が大半なのですよね。
特にMoveのような上位校専門を掲げている塾では、子供たちが自分の責任として、やるべきことを考えて時間を確保するということがすごく大事になってくると思っています。
2. 責任を持つということの本当の意味
では、自分の選択に責任を持つというのは一体どういうことでしょうか。
結局のところ、人のせいにしないということに尽きるのだと思っています。
自分がいつ勉強していつ勉強しないかを自分で決めて、そしてその結果について人のせいにせず、自分の責任として受け止める。
不十分なところ、至らないところがあれば、それは自分の改善点として自分で受け止め、自分で行動する。
そして成果が十分に出て目標が達成できるようなことがあれば、それは本当に自分自身の成果として受け取って喜んでほしいと思います。
塾はその場の提供をしているに過ぎないというところがあるのかもしれません。
3. 200点台から450点への驚きの変化
例えば、私たちの塾にこれまであまり勉強してこなかった生徒が入ってくることがあります。
最初は本当に戸惑いながら、どうしたらいいのかと恐る恐る勉強を始めていったり、塾に来る頻度も少なかったりするのですけれども、それでも自分でやるということを続けていると、ある日突然「よし、やるぞ」って決めたかのように、もう毎日のように来るようになることがあります。
それまで学校でも全然勉強しない方の生徒として過ごしてきていたのに、そういった変化が出てくるのです。
でそういう変化があると、それをしばらく続けていくうちに、やはり成績がグッと上がるということが証明されています。
一番驚いた例では、200点台で入ってきた子が1年経って5教科合計で430点とか450点を超えるということも、時々ある事例なのです。
なぜこのアプローチで成績が上がるのか。
子供の勉強の結果の責任まで大人が負ってしまうと、子供たちは自分事として捉えません。
「大人に勉強させられているんだ」くらいの話で取り組んでいることが多いのですね。
いざ子供たちに責任を渡して勉強体制を作ってみると、驚くことに自分の責任において勉強しようとするのです。
4. 中学時代のマインド育成が未来を決める
この「自分の責任で勉強しようとする」子たちを、いかに中学時代でそのマインドで育てるかによって、高校時代の学習姿勢もまた変わってくると思っています。
最終的には自分の人生に自分で責任を持つということがすごく大事になってくると思うのですけれども、その最初の第一歩を、学習において、勉強において責任を持ってもらうというところから、私たちは始めたいと思います。
これこそが、本当の意味での「生きる力」を育てることにつながるのではないでしょうか。


進学空間Move塾長
宮脇慎也(Shinya Miyawaki)
27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。
8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。
その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。
1977年生。射手座。B型。
家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。
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