広島の中学3年生のみなさん、最近こんなこと、ありませんか?
自己表現の準備を進めているけれど、「これで本当に評価されるのか不安」「何を話せばいいのかわからない」──そんな声をよく耳にします。
実はおととい、他塾の生徒さん約15名の自己表現を見させていただいて、多くの方が見落としている重要なポイントに気づきました。今日はそのお話をさせてください。
こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。
1週間ぶりのブログ更新となりましたが、実はおととい(2月1日)、AICJ中学・高等学校で「自己表現実践会」という催しに参加していました。これは近隣の塾が共同で開催した模擬練習会で、普段お世話になっている自分の塾の先生ではなく、他塾の先生に自己表現を見てもらい、初めて会う大人の前でプレゼンをしてフィードバックをもらうという会だったんです。私もさくら塾やあさひ塾西原教室の生徒さんを中心に、約15名の発表を拝見させていただきました。
そこで気づいたことがあります。何人かの生徒さんに、どうしても指摘しなければならない大きな欠点があったのです。これは緊急に共有すべきだと思い、今日はこのテーマでブログを書かせていただきます。
自己表現という制度への私の考え──そして見落とされがちな「3つの評価観点」
今年で導入4年目となった自己表現ですが、改めて私の立場を申し上げると、この自己表現の導入自体には大賛成です。
15歳という義務教育が終わる段階で、今までの自分の人生を見つめ直し、自分を深掘りし、そして今後どのような方向に向けて頑張っていこうとするのかを考える機会を、入試において与えられるというのは、とても大事な機会だと思います。
賛否両論ある制度ですが、学力一辺倒、偏差値一辺倒の入試形態に大きく一石を投じる制度だと考えています。高校に入ってから、自ら自分のあり方や進む方向を整理し、語ることができる力を育てるという意味でも、とても意義のある機会です。中学3年生の皆さんには、ぜひしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
その上で、おととい15名の生徒さんの発表を聞かせていただいて、本当に皆さんにきちんとお伝えしなければならないと思ったことがあります。
それは、この自己表現は3つの観点で評価されるということです。これは広島県教育委員会がホームページで明言していることですからね
(参考URL:https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kyouiku/jikohyougen-mokuji.html)。
「自己表現の評価のあり方」というページに書かれている評価の観点は、次の3つです。
1. 自己を認識する力
自分は何が好きなのか、自分はどういう人間なのかなど、自分自身のことを認識できているか。
2. 自分の人生を選択する力
自分の夢や目標、自分がやりたいことなどについて、自分で考え選択し、自分の意思で決めることができているか。
3. 表現する力
これらの内容を、他者にわかりやすく伝えることができているか。
これら3つの項目について、3点から5点の間で評価されます。一般枠においては、この得点が内申点と同じ20%の比重を持って評価されるということです。ですから、少なくとも3点という評価は避けておきたいところですよね。
多くの人が見落としている「2番目の観点」
おとといの実践会で気づいたのは、「自分の人生を選択する力」に答える内容を、全く盛り込んでいない人が結構多かったということです。
「自己を認識する力」については、自分の好きなことや取り組んできたことを一生懸命語ってくれていました。それはもちろん素晴らしいことです。熱意も伝わってきました。
しかし、「自分の人生を選択する力」──つまり、高校に行ったら何がしたいのか、高校を卒業したら何がしたいのか、もっと言えば社会に出てどういったことがしたいのか──ここについての決意表明や方向性が、全く語られていないケースが少なくなかったんですよね。
自己表現批判の一つに、「学校の先生は4点しかつけないから、3点や5点はほぼつけないから関係ない」という意見があります。しかし、これは少し飛躍した話でしょう。
仮にそうだとしても、評価観点に全く答えていない内容であれば、場合によっては3点がついてしまう可能性もゼロではありません。入試において実際にどうつけられるかはわかりませんが、県教育委員会が「この評価のあり方で採点します」と明言している以上、内容にしっかりと「自己を認識する力」だけでなく、「自分の人生を選択する力」に答える内容を盛り込むべきだと私は思います。
「そんな先の目標なんてない」という人へ
ひょっとしたら、「そんなことを言われても、そんな先の目標なんてないよ」という人も多いかもしれません。
わかります。15歳の段階で、将来のことを明確に決めるのは難しい。それが現実です。
「今はまだはっきりとはわからないけれど、こういう方向に興味がある」「高校ではこんなことに挑戦してみたい」──それだけで十分かは分かりませんが、ないよりはましでしょう。
ただ、多くの人の自己表現を聞いていると、実は、半分くらいの人ははっきりと自分の将来の方向性を話してくれます。聞いていてこちらがワクワクする夢を語ってくれる人もいます。そういう人がいる以上、「将来の夢はまだ決まっていませんが、これから見つけていきたいです」というのが、どれほど評価されるか疑問です。評価は厳しい。
ですから、この課題を無かったことにすることなく、現時点で言えることを精一杯考えて、自己表現に臨んでくださいね。
これができない、難しいという人がたくさんいるのは、もちろん知っています。でも、だからこそしっかりと考えて、自己表現の中に盛り込んでください。
なぜならば、それを評価し得点化しますと県教育委員会が明言しているからです。「差がつかないかどうか」はあくまでも噂レベルに過ぎません。求められている力がこうやって示されている以上、それにしっかりと応える自己表現を作ってくださいね。
みんなの受験を心から応援しています。頑張ってください。
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進学空間Move塾長
宮脇慎也(Shinya Miyawaki)
27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。
8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。
その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。
1977年生。射手座。B型。
家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。





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