令和7年度広島県公立高校入試結果速報 数学19.6点の衝撃と今後の対策

目次

1. 令和7年度入試結果概要と平均点の大幅下落

こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。

今回は、先日発表されたばかりの令和7年度広島県公立高校入試一般学力検査の結果について、広島県教育委員会が公表したデータをもとに分析をお話ししたいと思います。

実際に、今回の平均点は大方の予想通りでした。

特に数学が大幅に下落しており、20点を下回るのではないかと予想していましたが、令和7年度は19.6点という結果でした。

かなり難しかったということです。

それ以外では、国語も21.4点と令和6年度の29.5点から8点近く下落しています。

また、社会も令和6年度の26.9点から24.4点へ、理科はあまり変わらず26.1点から26.2点、英語も24.1点から21.4点へと下がっています。

結果として、5教科の平均も令和6年度の26.1点から22.6点へと大幅に下がる形となりました。

2. 数学19.6点の異次元な難しさとその影響

さて、数学についてですが、得点分布を見ると、数学と英語については特にお伝えしなければならないことがあります。

数学は今回本当に難しい問題があり、正答率が1%、2%程度しかない問題もいくつかありました。

これは毎年のことなので仕方がないのですが、正直大問1でも正答率が16%といったかなり低いものがあったのは驚きです。

そのため時間配分に手間取った受験生も多かったのではないでしょうか。

数学に関してはかなり異次元な難しさで、結果として40点以上を取る生徒がほとんどいないという状況になりました。

実は、うちの塾の生徒でも基町や国泰寺、舟入といったいわゆるトップ校と呼ばれる高校に合格した生徒でも、数学は本当にできずに、数学の結果だけを見ると不安になった生徒が正直たくさんいました。

(ちなみに、そういう生徒に対して僕は『お前ができなければみんなできないから大丈夫!』と言っていたのですが、本当に大丈夫でしたね。)

3. 差がつく良質な入学試験としての評価

しかし、今回難しくなったとはいえ、私はこの結果を見ると、入学試験としてとても良質だったと判断しています。

というのも、数学は少し別として、国語にしろ社会にしろ理科にしろ英語にしろ、他の4科目が例年に比べてかなり平べったいグラフ分布図になっているからです。

つまり得点差がはっきりとつくような形です。

この得点分布のグラフが全体的に低い山になっているということは、低い得点の生徒も高い得点の生徒もさまざまにばらけて、差をつける入学試験だったということです。

差がつく入学試験は難しくて駄目ではないかと思われるかもしれませんが、入学試験としてはそれで正解です。

生徒間の学力差をはっきりと可視化するための良質な試験が今回行われたと思います。

4. 英語の重要性と今後の学習対策

一方で、英語については特に申し上げておかなければなりません。

最も多い得点層が6点から10点の範囲にあります。

これは本当にほとんど全く手も足も出なかったという生徒がかなりいたということです。

おそらくリスニングの選択問題が何問か当たって、どうにか簡単な問題を1問拾うことができたということであれば、この得点になるのかなと思います。

そして、できない生徒が多かった一方で、46点から50点の生徒も3%ほどいるようなグラフになっています。

英語は本当に差がつく科目です。

英語が苦手な生徒は徹底的に得点が落ちますし、英語が本当に得意な生徒はかなり高得点が狙えるようになっています。

その差は何かというと、もう単純に英語の基礎学力です。

読める、書ける、そして聞ける、

この3つのことが高いレベルでできるようになっている生徒は、実は英語で高い得点で差をつけることができます。

逆に、トップ校や上位校を目指す生徒で英語が苦手で読めない、あるいは書けないということがあると、本当に致命傷になります。

みんなができる中で自分だけ大きくできないと大きな得点差がつきます。

今回の数学は逆でみんなできなかったのであまり差がつかなかったのです。

ですので、もちろん数学の難問を解くための勉強も必要なのですが、英語に気をつけてください。

しっかりと勉強していきましょう。

Moveでは毎年英語が平均偏差値64とかなり高い得点を記録しますので、指導の成果に期待をしておいてくださいね。

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進学空間Move塾長

宮脇慎也(Shinya Miyawaki)

27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。

8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。

その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。

1977年生。射手座。B型。

家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。