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定期テスト対策!暗記シートの正しい使い方

目次


1. 暗記シートとは何か?効果と誤解

 

こんにちは、進学空間の宮脇です。

 

今日は定期テスト対策の勉強法として、暗記シートについてお伝えしたいと思います。

 

暗記シートというのは多くの方がご存知かと思いますが、もしご存じない方は文房具屋さんで見かけることができます。

 

赤や青、緑のペンなどで教科書やテキストの文字を塗り、その上からシートをかぶせると塗った部分が黒く見えなくなる、暗記用の道具です。

 

この暗記シートによる勉強法は比較的強力な方法なので、私はお勧めできると考えています。

 

ただし、暗記シートの効果については賛否両論あるのも事実です。

 

「使っても点数が取れない」「実力が伸びない」という意見もあります。

 

とは言え、私が見てきた限り、そうした意見を言う人のほとんどの場合において、暗記シートの使い方が間違っているのです。

 

要するに、暗記シートで黒くなったところを目で追い、その単語が言えれば良いとして終わらせてしまいます。

 

暗記シートを眺めるだけで勉強した気になるというやつですね。

 

それでは流石に点数は伸びません。

 

2. 効果的な使い方のポイント

暗記シートの良いところは、例えば教科書の本文の単語を隠していった場合に、教科書の文章を読みながらポイントとなる単語が覚えられるという点にあります。

 

つまり、文脈の中で言葉を覚えることができるのです。

 

まずこれを重要視してください。

 

黒いところの言葉だけを言えれば良いというものではなく、前後の文脈を読みながら黒くなっている部分を書いて覚えていくことが大切です。

 

その際、目で見て言葉が思いつけば良いわけではありません。

 

また、口に出せば良いわけでもありません。

 

それらを行った後で、しっかりと書くところまでやることが重要です。

 

このステップまでやる人が少ないから、「暗記シートの勉強法はダメだ」と言われたりするのです。

 

暗記シートを使う場合は、徹底的に書くところまで行くようにしてください。

 

もちろん、最初は教科書の本文を音読しながら黒いところを口に出せるようにすることも大切です。

 

毎回毎回書いているとすごく時間がかかるので、声に出しながら覚えたかどうかを確認するということもぜひやっていただきたいのですが、最終的にテストでは書かないと点数にならないのです。

3. 反復練習で定着させる

その上で、本当に書けるかどうかチェックするところまでやってください。

 

そして、書けなかったところに関しては何度も何度も隠して、書けるようになるまで覚えていくことが重要です。

 

ここまでやれば、この暗記シートによる勉強法は非常に有効なツールとして使えます。

 

ぜひ参考にしてください。

 

他の勉強でも同じことが言えますが、なんとなく覚えた気になっただけ、頭の中で言葉が浮かんだだけでは得点にはつながりません。

 

しっかりと書き切って、正しい字で書き切ってこそテストの点数につながっていくのです。

 

そこまでやってこその勉強だということを知っておいてください。


進学空間Move塾長

宮脇慎也(Shinya Miyawaki)

27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。

8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。

その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。

1977年生。射手座。B型。

家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。