令和5年度広島県公立高校入試1次倍率発表

本日2月10日の午後に、今月27日・28日に行われる公立高校入試の倍率発表(1次)が行われました。

 

今年もまた衝撃が走りました。

 

まずは全体の概観から見ていきましょう。

 

これは広島県全体の倍率なのですが、

全日制の普通科全体で、倍率1.07倍。

工業科や看護科などを合わせた全日制全体でも1.01倍。

そして、なんと定時制を含めた県内の高校全体で言えば、倍率0.97倍。

 

もはや広島県全域において、公立高校入試が”選抜試験”の様相を呈していません。

これに少子化の影響があることは疑いの余地もなく、

少子化のペース以上に高校の統廃合を進めない限りは、

この状況は改善されないでしょう。

 

多くの地域で高校入試が選抜試験の役割を果たせない、

そういう時代に突入しました。

 

 

広島市内の各高校を見ていくと、

明らかな傾向がわかります。

 

 

 

広島市南部の国泰寺や船入、基町のいわゆる「旧市内6校」と呼ばれる高校群は軒並み高く、

それ以外の高校は1倍前後に留ま理、1倍を切ることも珍しくありません。

 

Moveがある安佐南区の高校だけ列挙します。

安古市高校(ボーダー偏差値60)倍率1.00  

祇園北高校(ボーダー偏差値55)倍率0.98 

沼田高校(ボーダー偏差値51) 倍率1.48 

安西高校(ボーダー偏差値38) 倍率0.48  

安古市や安西高校はここ数年同様の数値ですので、あり得る話でしたが、まさかの祇園北高校の定員割れ。 ボリュームゾーンの沼田のみ1.48であとは軒並み定員割れ。
高校入試における選抜は3/4の高校で行われないということですね。

これが、中国地方の地方中枢都市であり、120万都市の広島市北部の住宅街で起きている公立高校入試の実態です。

この原因分析や、だからどうする?という対応策については、いろいろ思うところもありますが、
それは次回以降の記事に回すとして、

まずは受験生の皆さん、
志願変更するかどうかを今日明日中に決めて、
変更する子は月曜日には学校の先生に連絡しましょう。

志願変更する際は、速攻が原則です。

まごまごしていると、学校の先生が受け付けてくれない可能性が高まります。
注意してくださいね。