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クリティカル・シンキング

 

これは勉強の先にたどり着いてほしい考え方の一つをお伝えしますね。

 

この考え方自体を私は大学院時代に学びました。

 

今でもこの考え方が根底にあります。

 

 

 

 

クリティカルシンキング。

 

 

 

 

論理的思考と同一視されることも多いけど、別物です。

 

論理的思考は通常、ロジカルシンキングと表記され、

クリティカルシンキングとは、

直訳で「批判的思考」のことです。

 

 

 

要するに、

誰かが言っている話を「批判的に」受け止め、

そのまま鵜呑みにしない考え方のことです。 

 

 

ただし、

なんでもかんでも批判すればいいという訳ではなくて、

相手の言っていることはきちんと理解する。

 

 

理解した上で、おかしなことはないかチェックする。

(理解できないことに対しては批判も賛同もしてはいけません)

 

チェックした上で納得できたのであれば受け入れるし、

おかしいと感じたのなら、反論する。

 

 

 

 

これは、相手がたとえ著名な作家であってもそうです。

 

有名人が言うことが全て正しいなんて思ってはいけない。

 

教科書や辞書に書いてあるから、100%正しいという訳ではない。

 

 

事実の部分は動かせないとしても、

その解釈の部分はいくらでも突っ込みようがあります。

 

 

およそ大学を目指し「知の領域」で活躍したいと思うのなら

誰もが身につけるべき考え方だと思っています。

 

そうでないと、

新しいものを作り出したり、考えたりすることなんて

できないでしょう。

 

 

先人の学説や教えに対して、

おかしいと指摘することができて初めて

自分が取り組むべき課題が発見されるのです。 

 

学問の世界はそうやって発展してきた。

 

 

もちろん学問の世界だけではありません。

 

 

自分がおかしいと思ったことに対し、

自信をもっておかしいと言えるのであれば、

その解決に取り組むことが

自分の人生の目標となったり

ビジネスに繋がったりすることも多い。

 

 

時折現れる新しい常識を作る人は、

おそらくこのクリティカルシンキングに長けているのでしょうね。

 

 

そうした思考方法を手にすることが、

勉強の目的の一つだと考えています。 

 

物事を広く理解していないと、

何が正しいと考える材料さえ手にできない。

 

 

とりあえず生徒のみんなには伝えたい。 

 

 

世の中の動きを見て、

自分の判断で何が正しくて何がおかしいのかを

考えるようにしないといけないよ。

 

 

その判断ができるようになるのが、

勉強の目的の一つだからね。

 

 

もちろん僕が言っていることも

正しいかどうか

自分の頭でチェックしなさい、とも。

 

 

先日、

私からすれば、到底納得できない話も、

「〇〇さんが言っていたから」程度の理由で、

さもそれが正しいと言わんばかりの言葉を聞きました。

 

 

それは勉強する人の発言じゃないんだよ、

 

とこれからも伝えていきたいですね。