「うちの子、まだ志望校が全然決まってなくて…」
保護者の方からも、生徒本人からも、よく聞く言葉です。高校1年生だけでなく、高校2年生になって文理に分かれたばかりの時期でも、「具体的にどこの大学の何学部を目指すか」まで決まっている子は、正直それほど多くありません。
でも今日は、その「決まっていない」こと自体が、じつは受験上の大きなロスになっているという話をさせてください。
こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。今日のテーマは「志望校は早く決めたほうがいい」という、受験戦略の根本的な話です。気持ちの問題でも、進路指導の話でもありません。純粋に、入試の点数に直結するロジックとしてお伝えします。
大学入試は「配点」で戦略がまるごと変わる
多くの高校生が「高1・高2の勉強=英数国の3科目を頑張ること」と思っています。それ自体は間違いではないのですが、大学によって科目ごとの配点がまったく違うという事実を、知らないまま勉強している子が本当に多い。
例えば英語が極端に配点が低い大学もあれば、逆に数学がものすごく重視されている大学もある。この「配点の差」を知っているかどうかで、同じ勉強時間でもまったく違う結果が生まれます。
志望校が決まっていないと、「とりあえず全科目まんべんなく」という勉強になってしまいます。でも志望校がはっきり決まっていれば、「どの科目に力を集中すべきか」が見えてくる。これが受験を有利に進める、最初の一手です。
では、実際にどれくらい配点に差が出るのか。Moveの生徒の実例で見てみましょう。
実例で見る:広島大学 総合科学部(理系)の配点
Moveに通う生徒の実例でお話しします。その子はスポーツトレーナーや運動解析の専門家を目指していて、広島大学の総合科学部(理系)が志望校に決まっていました。
さっそく配点を調べてみると、こうなっています。
| 試験区分 | 科目 | 配点 |
|---|---|---|
|
共通テスト (計1,000点) |
国語 | 200点 |
| 英語 | 200点 | |
| 数学(数ⅠA・数ⅡBC) | 200点 | |
| 社会(1科目選択) | 100点 | |
| 理科(2科目選択) | 200点 | |
| 情報 | 100点 | |
|
前期二次試験 (計1,200点) |
数学(数Ⅲ・Cまで) | 400点 |
| 理科(2科目選択) | 800点 | |
| 合計 | 2,200点 | |
この表を見てどう感じましたか?私は正直「こんなん数学と理科をやったもん勝ち」と思いましたよ。
2,200点満点のうち、理科だけで合計1,000点(共通200点+二次800点)、数学が合計600点(共通200点+二次400点)。つまり、この2科目だけで1,600点分を占めているのです。全体の約73%です。
つまり、英語や国語で多少のビハインドがあっても、理科と数学で逆転できる可能性が十分にあるということです。この配点を知ったうえで初めて、本当の意味での受験戦略が立てられます。広大の総合科学部(理系)においては、理科と数学が勝負の分かれ目です。
これだけ配点に偏りがあるとわかれば、高1からだろうと高2からだろうと、やるべきことは自然と決まってきます。高3の受験学年になって初めて理科を本格的に始める、なんて本当にもったいない話です。
でも、志望校が決まっている子はまったく違います。配点を見た瞬間に「自分が何をどれだけやるべきか」が明確になる。先ほどの例のように「理科と数学に全振りする」という判断が、高1・高2のうちから取れるのです。これが受験における最大の武器です。
無料相談受付中
志望校、まだ決まっていなくても
大丈夫ですか?
進学空間Moveでは、志望校が決まっていない段階からの進路相談を承っています。配点の見方から一緒に確認しましょう。
まずはお気軽にどうぞ。無理な勧誘は一切いたしません。
早く決めるために、今日からできること
ただ、こういう話をすると、必ずこんな声が出てきます。「まだ何がやりたいかわからない」と。その気持ちも、よくわかります。でも正直に言うと、この"わからない"状態が長引けば長引くほど、受験では不利になっていくのです。
私が20年以上指導してきた中でも、志望校が早く決まっている子は、やはり強かった。目標がはっきりしているぶん、勉強に迷いがないのです。実際にこの子は、志望校が決まってから勉強の優先順位が大きく変わりました。
正直、志望校が決まっていない子に配点の話をしても、最初はあまりピンと来てもらえないことが多い。でも、決まった瞬間の顔は毎回違います。答えはすぐに出なくていい。でも、自分に問い続けている子と、そうでない子とでは、1年後に大きな差が生まれます。
これは余談のようで、じつは本質の話です。Moveに中学生から在籍している子たちは、いろんな進路の選択肢について日頃から話を聞いています。そういった子たちは、進路に対して真剣に考える意識が早い段階から育っている。早くからいろんな話に触れていること、それ自体が自分の進路を考える大きなきっかけになっているのだと思います。
ぜひ保護者の方からも、お子さんにさまざまな話をしてあげてください。「こんな仕事があるよ」「こんな生き方もあるよ」という何気ない会話が、子どもの進路意識をじわじわと育てていきます。難しければ、一緒に考えましょう。Moveでは、決まっていない段階からの進路相談をいつでも受け付けています。
進学空間Move塾長
宮脇慎也(Shinya Miyawaki)
27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。
8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。
その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。
1977年生。射手座。B型。
家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。
ご相談を随時受け付けています
「今の勉強法でいいのか不安」「もっと主体的に勉強に取り組んでほしい」
そんな思いをお持ちの方は、ぜひ一度教室へお越しください。
現状の成績や学習習慣を分析し、お子様の可能性を伸ばすための最適な一歩をご提案します。
無理な勧誘は一切いたしません。まずは親御さんだけでも、お気軽にお話を聞かせてください。


コメントをお書きください