目次

1. 勉強法の常識「過程重視」への疑問
こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。
今日は、勉強の考え方の一つとして「結果と過程」について考えてみたいと思います。
よく「結果よりも過程が大事」という話をされる方がいらっしゃいます。
おっしゃることはよく分かります。
結果だけを求めるのではなく、そのプロセスや過程を大事にしていくことが重要だという考え方ですね。
おそらく勉強に関して言うと数学の考え方を例に挙げられるのでしょう。
例えば公式について、なぜその公式が成り立つのか。結果だけを見れば、公式を丸暗記して当てはめればよいけれども、その公式の成り立ち、なぜその公式が成り立っているのかをきちんと知った上で勉強に活かしてもらった方が、より高い効果を期待できるということをその方はおっしゃりたいのでしょう。
2. テスト結果への意識が学習プロセスを変える
しかし、私がここで申し上げたいのは、結果と過程のどちらが大事かという話になった場合、私はまず結果にこだわれとお伝えしたいと思います。
これは公式を丸暗記すればよいという話ではもちろんありません。
結果にこだわらなければ、過程にこだわることもないという発想がすべてなのです。
例えば、テストで今回60点を取った子がいたとして、次回への目標を60点に置いた子と90点を目標にした子では、どうしたって過程が変わってきます。
前回と同じ得点でよいと考える子が、過程にこだわるとはとても思えません。
もちろん、結果にこだわるあまり、例えば意味も分からずただ丸暗記をすればよい、あるいはテストにおいては過去問をひたすらやって意味は分からないけれど「これの答えはあれ」というふうにひたすら覚えていくという勉強方法もあります。
しかし、これは結果のこだわり方が間違っているのであって、結果にこだわらなくてもよいという話にはならないはずです。

3. 効果的な目標設定:直観と理論の使い分け
この話は、まず皆さんは目標を決めましょうという話でもあります。
その目標は、めちゃくちゃ現実的で確実にクリアできるであろうそういう目標でなくてもよいのです。
理屈を抜きにして、ただそれが好きだから、ただそこに行きたいから、なんとなくそれが面白いからという、本当に理屈抜きにして直観の赴くままに目標を定めればよいと思います。
なぜ目標は理屈で考えてはいけないのか。
それは理屈で考えた目標は、自分の限界を突破しないことがほとんどだからです。
今いる位置から考えて「あの位置が妥当かな」というふうに考えると、どうしても現実の世界観で考えてしまいます。
もちろんそれが大事な時もあるのですが、直観や気持ちで「ただ行きたいから」「ただやりたいから」という思いを大事にすることは、実は自身の成長につながる限界突破につながることも多いということも知ってください。
そして、その過程をどのようにたどれば、その無茶な目標が達成できるのか、それを徹底的に考えるのです。
この結果と過程という問題は、私からすると直観と理論の関係にも似ていると思っています。
理屈なんかいらない、ただあそこに行きたいだけ、理由なんか分からないけれどあそこに行ったら面白そうだから行くんだというのが、直観をもとにした目標設定の仕方です。
しかし現実と現在の立ち位置と、その目標とのギャップに関しては、理屈できちんと埋めていくところが必要になってきます。
そのように考えていくと、過程は後からついてくるものだろうともいえます。
まずは自分がどこに行きたいのかという目標、そしてそれを求める結果にまずこだわるべきだと思っています。
そうすると「結果よりも過程が大事だ」という、ある種格言のようになっている話は嘘なのかというツッコミもしたくなる気もしますが、私が話している文脈においては、逆のことを子どもたちに伝えた方がよいのかなと思ってここでお伝えしておきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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進学空間Move塾長
宮脇慎也(Shinya Miyawaki)
27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。
8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。
その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。
1977年生。射手座。B型。
家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。
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