8年間の成長を振り返る:小6から高3まで通い続けた生徒インタビュー

目次

1. 勉強への意識が変わった小学生時代

こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。

先日のSくんに続き、高校3年生のAさんにインタビューを行いました。

小学6年生から通ってくれているので、もう8年のお付き合いになります。正直、どのような話が聞けるかドキドキでしたが、思った以上に率直に話してくれて、私自身も色々と考えさせられました。

Aさんと初めて会ったのは、小6の英語の授業でした。

当時のことを聞いてみると「小学生の時は全然勉強してなくて、勉強した記憶がほとんどないです。漢字50問テストも対策しないものだと思ってました」とのことでした。

確かにそのような感じでしたね。

しかし、英語のフォニックスでの重要項目「サイレントE」を教えた時に「英語が全然わからなかったけど、あれを知ってちょっと世界が変わりました」と言ってくれたのが印象的でした。

教える側としては、こういう「わかった瞬間」を大切にしたいなと改めて思います。

ちなみに塾に通い続ける理由を聞くと「家だと集中できなくて、塾という他の空間だったら、みんな頑張ってる分集中しやすい」とのことでした。

環境の大切さを改めて実感します。

 

2. 第一志望不合格から学んだ「通過点」という考え方

中学3年生の時、Aさんはある広島公立上位校が第一志望でした。

しかし結果は不合格。

結局、私立の女子校に進学することになった時の気持ちを聞くと「最悪でした。女子高に本当に行くってなったらちょっと嫌でした」とバッサリと話してくれました。

当時、私もどう声をかけるべきか迷いました。

結局、普段通りに接したのですが、Aさんも「親も先生たちも何か変に慰められることもなく、普段通りでした」と話してくれました。

ところが、その後の彼女の言葉にハッとさせられました。

「あれ(高校入試)は『通過点にすぎないから』と思って。この高校生活でどのくらい勉強するかの方が大事かなと思って頑張りました」。

常日頃から「高校入試は通過点だ」と叫び続けている私にとって、こう言って頑張ってくれる生徒がいるのは嬉しいです。

「高校入試は通過点」

合格した人も、そうでなかった人にとっても大切な観点だと思います。

3. 自立した学習者へと成長した現在

現在の高校生活について聞くと「今は楽しいです」とのことでした。

「女子高はうるさいみたいな話を聞いてたけど、みんな普通におとなしいし、そんなに変わらないです」だそうです。

「最悪」から「楽しい」への変化は本当にすごいですよね。

嬉しいです。

勉強面では「わからないところは自分で調べて、わかったところは自分で進めています」と自立した学習ができるようになりました。

「やめたら本当に勉強しなくなりそう」と言いながらも、習慣として定着している様子です。

さらに、家族との関係も変化したそうで「会話するようになりました。高校に入ってから相談事とか友人関係のことを話すようになりました」とのことでした。

成長したんだと思います。

大学受験については「中3の時は受験勉強を始めるのが結構遅かったから、今回は後悔しないように早めにしようと頑張っています」と、これまた嬉しい言葉。

本当、頑張れ〜!

4. 長期間の関わりから見えてきたもの

このインタビューを通して、やはり教育には時間がかかるのだなと実感しました。

一回の授業で劇的に変わるような、ドラマチックなことはあまりないものです。

Aさんも最初は「勉強した記憶がない」小学生だったのが、今では自分で学習をコントロールできるようになっています。

第一志望不合格も「通過点」と捉えて前向きに歩んでいます。

後輩へのアドバイスを聞くと「本当に最初の数ヶ月はずっと『最悪だな』って思ってるんだけど、行事とかしてくるうちに本当にそんなこと気にならなくなるし、頑張れって感じです」と話してくれました。

体験談には説得力がありますね。

インタビューの最後に「いつもありがとうございます」と言ってもらえて、こちらこそありがとうという気持ちです。

8年間一緒に歩んでこれて、このような成長を見守れるのは、教師として本当に幸せなことだと思います。

実際に、長期間通ってくれる生徒が多いのは、Move塾の特徴の一つかもしれません。

一人ひとりのペースに合わせて、じっくり向き合っていければと思っています。

本気で勉強する場所が欲しいという人は、この画像をタップしてくださいね👇


進学空間Move塾長

宮脇慎也(Shinya Miyawaki)

27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。

8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。

その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。

1977年生。射手座。B型。

家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。