子供の自立を支える親のあり方~キャリアコンサルタントが語る過保護・過干渉の危険性~

目次

1. 竹内さつき先生との出会いとセミナーの概要

こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。

今日は午前中に、竹内さつき先生のウェブセミナーに参加いたしました。

竹内先生は、キャリアコンサルタントかつ心理カウンセラーという経歴をお持ちの方で、16年間にわたってキャリアコンサルタントや心理カウンセラーのセッションを行っておられます。

特に、そのキャリアの半分近くを受験関連の仕事に携わる方々のキャリアコンサルタントとして担当されてきたという、非常に興味深い経歴の持ち主です。

そのような厳しい現実と向き合いながらキャリアを積まれてきた竹内先生が、今回は小学生や中学生のお母さん世代に向けて子育てについてお話しくださいました。

お話の内容は、私が日頃からお伝えしたいと思っていることと全く同じで、まさに我が意を得たりという感じでした。

1時間の講演と、その後たくさんの方が竹内に先生に質問し結局1時間ほどの質疑応答という充実した内容で、塾の先生ということで私にも質問にお答えする貴重な機会をいただくことができました。

2. 過保護・過干渉が子供の成長を阻害する

やはり心理カウンセラーやキャリアコンサルタントの先生方は皆さん、過保護・過干渉の危険性について言及されます。

竹内先生によれば、「子供を思い通りに動かしたい」というのが過干渉であり、「子供に失敗させたくない」というのが過保護なのだそうです。

いずれにしても、子供たちを心配する親心から発せられる純粋な気持ちが、実は過干渉や過保護につながってしまうということです。

先生が挙げられた具体例がとても印象的でした。子供が学校に傘を持っていかなかったにもかかわらず、下校時刻に大雨が降ったという状況です。

濡れて帰ってきて風邪をひいたら大変だから、傘を持っていってあげたいと思うのが親心であり、人として当たり前の感情なのかもしれません。

しかし、そこをぐっとこらえて、子供がどのような行動を取るかを見守ることが大切なのです。

実際に、その例では子供が体操服を傘がわりにして走って帰ってきました。

その時に「なんで体操服なんかで、びしょびしょになるに決まっているじゃない」と言うのではなく、「今回はこういう経験をこの子はしたのだな」と思えるかどうかがポイントなのだとおっしゃっていました。

3. 親子の共依存が生み出す問題

さらに竹内先生は、非常に重要な指摘をされました。

それは、子供の成長を阻害するのは社会であったり、教員であったり、あるいは親であって、結局のところ子供の成長を阻むのは大人であるということです。

親が先回りして子供に失敗させないようにしたり、嫌な思いをさせないようにしたりする親心が、実は子供を自立から遠ざけてしまうのです。

その結果、30歳を超えても40歳になっても家にいて、親と喧嘩をしているという状況が生まれます。

親と喧嘩しているといえば、親御さんは迷惑していると思うかもしれませんが、竹内先生によれば、これは親子の共依存であり、お互いの健全な発展につながらないと先生は指摘されていました。

全くもって同感です。

子供をいかに上手に手放していくか、彼らが自立の道をどのように歩んでいくかということが、やはり大きなポイントなのです。

私も日頃からこのことをお伝えしていますし、竹内先生のようなキャリアコンサルタントや心理カウンセラー、そして学校現場で働く多くの先生方が同じようなことをおっしゃっているのを聞いて、改めてその重要性を感じました。

4. 大人自身が幸せに生きることの重要性

竹内先生がおっしゃった中で、特に印象に残った言葉があります。

それは、「大人自身が元気で幸せであれば、子供たちも成長していく」という言葉です。

保護者の皆さんが元気に自分の道を進んでいく姿、それも誰かに言われたからではなく、自分自身の判断で自分の道を進んでいく姿を見せることがとても大切なのです。

実は、そのために私は「ハッピーエデュケーションラボ」というコミュニティを作ろうとしています。

大人自身が元気で幸せに自分の道を歩んでいくことで、子供たちの成長を支えていきたいと考えているからです。

竹内先生は、私が日頃からお伝えしたいと思っていることを、先行して世の中に発信してくださっている方です。

またどこかでお話を聞く機会を作ることができればと思います。

今日は、そんな素晴らしい出会いがありましたというご報告でした。

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進学空間Move塾長

宮脇慎也(Shinya Miyawaki)

27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。

8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。

その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。

1977年生。射手座。B型。

家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。