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こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。
Moveは個別演習塾ですので、中学生の一斉授業は週に1回しかありません。
アウトプットに重点を置き、学力を向上させようとする塾です。
ただ、今日は英語の発音のルールについて少しだけお話ししようと思います。
僕自身、Moveを開業する前は一斉授業講師だったので、「昔取った杵柄」というやつです。
「教えすぎては子ども達の伸びを鈍化させる」という考えを持っていますが、いざ子ども達の前に立てば、そりゃあ伝えたいことはたくさん出てきます。
今日は、中1の英語で行った「フォニックスの話」をしようと思います。
きっとブログを読み終わった皆様から、
「え〜、知らなかった!」
「こんなのを中1の時に教えてもらったら、もう少し英語ができたはずなのに」
という感想が漏れるものと思います。
僕自身、学生の頃にこの話を教えてもらった覚えがありません。
大学生の頃に知って、悔しく思った記憶があります。
※もちろん英語学習に携わっている皆様にとっては「当たり前」と思われることです。優しく見守ってください。

1. なぜ英語の発音は難しいのか?ローマ字との違いを理解する
ローマ字を小学校の3年生や4年生で習った上で英語学習を始めると、多くの子が発音のデタラメさに戸惑います。
「I am Mike.」を「アイ アム ミケ」と読んで、教室の爆笑をかっさらうなんてのは、どこの中学でも起きる「あるある」でしょう。
しかし、それは、その子の知識がなかったからではなくて、ローマ字と英語の発音のルールが違うことをきちんと教えなかった先生側のミスです。
そして、笑われたその子は、中1の最初の方で、英語嫌いが始まるわけですね。
だから、Moveの英語ではまず最初に英語の発音のルール「フォニックス」を伝えるのです。
今日は、その基本の話をお伝えします。
アルファベットの音を知る
エー・ビー・シー・・・と、アルファベット26文字を覚えたら、次に、それぞれのアルファベットが持つ「音」を覚えましょう。
発音記号で書くのが難しいので、カタカナで書くとこうなります(全然違う音ですが、便宜上そう表記します):
- a → ア
- b → ブ
- c → ク
- d → ド
- e → エ
- f → フ
- ・・・(以下略)
結局、アルファベット26文字にはそれぞれに発音の「音」が割り振られていて、英語は、その組み合わせで読むのが基本です。
簡単な単語であれば、それだけで読めることもあります。
例えば「mat」という単語であれば: mat → m(ム) + a(ア) + t(ト) → マット
他にも:
- tub → t(トゥ) + u(ア) + b(ブ) → タブ(※uははっきりと「ア」と読むのが基本です)
- win → w(ウィ) + i(イ) + n(ン) → ウィン
ここまでは大丈夫でしょうか?
2. 魔法の「サイレントe」が変える発音の世界
さて、ここからが本題です。
実は、そうやって各アルファベットに割り振られた「音」以外に、母音を表す音は、時々アルファベットの名前で発音することがあるのです。
アルファベットの名前とは、つまり:
- 「a」を、アと読むのではなく、エイと読み
- 「i」を、イと読むのではなく、アイと読み
- 「u」を、アと読むのではなく、ューと読み
- 「e」を、エと読むのではなく、イーと読む
- 「o」を、オと読むのではなく、オウと読む
そんな読み方です。
そして、その「アルファベットの名前読み」を誘発するのが、「サイレント・e(イー)」と呼ばれる、単語の最後につける「e」です。
つまり、単語の最後に発音しない「e」があると、前の母音をアルファベットの名前で読むというルールです。
(※当てはまらない単語もありますよ)
実際の例で見てみましょう
mat(マット)に「e」をつけると:
mate → m(ム) + a(エイ) + t(ト)+ e(発音しない) → メイト
ちょっと不思議な気がしませんか?
英単語の中で「a」を「エイ」と読むことに違和感を持つ人も多いと思います。
ですが、そんな読み方をする単語はいくらでもあります。
tape(テイプ)、name(ネイム)、cake(ケイク)などなど。
他にも:
- tub(タブ) → tube(チューブ)
- win(ウィン) → wine(ワイン)
いかがでしょう?
へえ、と驚いてもらえる人も多いと思います。
3. 大切なのは「選択すること」- 能動的な進路決定を
このルールを適用すると、まるで魔法のように単語が変身します:
cut(カット) → cute(キュート)
kit(キット) → kite(カイト)
hop(ホップ) → hope(ホウプ)
pin(ピン) → pine(パイン)
not(ノット) → note(ノウト)
もちろん冒頭のMikeも:
M(ム) + i(アイ) + k(ク)+ e(発音しない) → マイク
で読めるのです。
ちょっと面白いですね。
大人の方も、学生の頃にこれを教えてもらった覚えがある人は少ないと思います。
こうした英語の発音のルールは、まだまだたくさんあります。
今日紹介したのは、本当にその基本中の基本。
こうしたことを知った上で英単語を覚えていくのとそうでないのとでは、感覚が全然違ってくるでしょうし、覚えるスピードも変わるでしょう。
もし中学生のお子さんにこの話をして「そんなのを知らなかった」と言うのであれば、この記事を読ませてあげてください。
少しだけ英語のハードルが下がるかもしれません。
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進学空間Move塾長
宮脇慎也(Shinya Miyawaki)
27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。
8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。
その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。
1977年生。射手座。B型。
家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。
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