褒めるときは〇〇を褒める

もうすぐ冬休みですね。

Moveでは明後日の24日から冬期講習に入ります。

楽しみです。

 

さて、この時期になると、

中学生たちが学校でもらった成績表を塾に持ってきて、

一人ひとり私に見せに来ます。

 

もちろん積極的に見せにくる子もいれば、

見せたがらない子もいます。

 

見せたがらない子は、ご想像の通り、イマイチな成績だからで、

積極的に見せに来る子は自信がある子達です。

 

 

いずれにせよ、こういう時こそが塾の先生の腕の見せ所で、

どういう声がけをするかで

生徒たちのモチベーションが変わってきます。

 

そう言うと、よほど素敵な言葉をかけるのだろうと思うかもしれませんが、

実は、私はほとんど褒めません。

 

オール5の成績を持ってこようと、

観点別評価がオールAだろうと、

事実を確認した上で、

「まあ、よくやっているね」、

くらいの比較的そっけない態度を取ります。

 

模試でもそうです。

5000人中、10位以内の成績を取ってこようと、

「はよ1位を取ってきてよ」

みたいな言葉をかけます。

 

褒めてもらえると期待していた本人たちからすれば

拍子抜けかもしれませんね。

 

 

もちろんこれには訳があります。

 

実は、最上位の子達はベタ褒めしてはいけないのです。

 

彼らは、周りの大人たちから「すごいね〜」と言われ続けており、

本当に求めているのは、

それをさらに引き上げてくれる大人の存在です。

 

そんな彼らに、

「いやあ、すごいね〜。オール5かあ。

僕が中学生の時は、オール4が精一杯だったよ〜」

なんてヘラヘラ言おうものなら、

それ以上の彼らの成長はありません。

 

現状は認めつつも、

それ以上の世界を見せてあげるのが

塾講師の務めと心得ています。

 

 

さて、

そんな私ですが、顔を崩して褒めちぎる時があります。

 

この時は、

その子の成績が下位であろうと最上位であろうと

しっかり褒めます。

もしくは、私が喜んでいることを隠しません。

 

 

それは、その子が成長した時です。

 

 

その子がブレイクスルーと呼べるほどの大きな成長を成し遂げた時には、

しっかりと褒めます。

 

 

その時にかける言葉も決まっています。

 

「成長したね」

 

このストレートな一言を必ず入れます。

 

 

子どもたちにとってはこれが一番嬉しいみたい。

 

もちろん大して成長してもいないのに、

「成長したね」と言っても効果はありません。

 

むしろ信頼を失います。

 

本当に大きく成長した「ここぞ」という時にかける一言です。

 

その時を見逃さないようにするのが、塾の先生として大きな仕事なのです。

 

 

ということで、

 

次に私にこう言わしてくれるのは、誰かな?

 

楽しみにしてますね。