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心理的安全性

GWももう終盤ですね。

Moveは明後日5月8日から通常授業を再開しますので、お間違えのないようにお願いします。

 

さて、今日はゴールデンウィーク中に読んだ本から、少し興味深い言葉を紹介したいと思います。

 

それは「心理的安全性」という言葉。

 

会社などの組織マネージメントでよく使われる言葉ですね。

 

これを学習や学校に当てはめると

「自分の意見を言っても叱られたり批判されたりしない状態」を

指します。

 

 

子供たちが自分の意見を言わないとか、

自分の考えを持たないと言われることがあるかもしれませんが、

その前段階で、自分の意見を言えば誰かに叱られたり咎められたり、

場合によっては笑われた経験があるからかもしれません。

 

そうした経験があれば、自分の考えを言わなかったり、

場合によっては自分の考えを持つことすらなくなることがあります。

 

そうした心理的安全性が確保されない状況では

学習に集中することは難しくなるばかりではなく、

その場にいることすら苦痛になることもあります。

 

私たちの学習塾でも、

子供たちが疑問を持ったときに先生に質問した結果

笑われたり、咎められたりすることがあってはいけません。

それ以降、質問することが難しくなってしまいます。

 

普段から、

「質問をしても誰もおかしなことだと思わない。

誰も誰がどんな質問をしているかなんて気にしていないし、

気ににしない塾でありたい」と

子どもたちに伝えているのですが、

本当に全員がMoveにおいて心理的安全性を感じているのかは、

分からないところです。

 

子供たちが質問しやすい環境を作るよう

一層心がける必要があると感じたのです。

 

最近よく思うことに、

(ごく当たり前のことではあるのですが)

知的好奇心に素直な子は本当によく伸びるし、

そうでない子はなかなか学力も伸びません。

 

しかし、

それは、その子の責任というわけではなく、

その前段階でどこかで大人がその子の心理的安全性を脅かしてしまっているでしょう。

 

私たち学習塾も今一度考え直してみなくてはいけないところですし、

ぜひご家庭でも見直してみてください。

 

例えば、子供が何か質問をしたら、

質問を受け止め、一緒に考えることが大切です。

 

そして、子供が言葉を失ってしまったときには、

優しく聞いてあげることも大切です。

 

子供たちが自分の考えや疑問を言いやすい環境を作ることで、

学力だけでなく、自己肯定感や自己表現力も育まれるかもしれません。

 

Moveでは、今後も子供たちの心理的安全性に配慮しながら教室運営を行っていきます。

 

そして、ご家庭でも、子供たちが自分の思いや疑問を自由に言える環境を作っていただけると嬉しいです。

 


このブログを書いた人

進学空間Move 塾長 

宮脇慎也

1977年生。広島大学経済学部卒業後、同大学院社会科学研究科に5年在籍し、博士課程後期を単位取得退学。その後塾業界に身を投じ、そこで見た業界の実態と自らの理想の乖離に違和感を覚える。自身の信じる教育を実現するため、2013年に進学空間Moveを開講。

2023年現在、中学1年生になる息子と大学院で出会った妻との3人暮らし。

趣味:エスキーテニス、講演会を開くこと

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