「やる気がない」のではなく環境がない|自分で動き出す塾Move

「テスト前だから、今日は塾を休みます」

お子さんがそう言ったとき、どう感じるでしょうか。さぼっているのではないか、テスト前こそ塾に行くべきではないか。そう思われる方も多いかもしれません。けれど私は、ある状況下では、その子の判断はむしろ正しいと考えています。今日はその理由を、Moveという塾のコンセプトからお話しします。

こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。

30人を超える熱気の中での2日間

先週末、地元の安佐南中学がテスト1週間前ということで、土日の2日間にわたって特訓会を実施しました。1回50分の勉強を、2日間で16コマ。土曜も日曜も連日30人から35人ほどの生徒が集まり、教室が満杯になる、熱気のこもった場になりました。

頑張った子たちは、ダラダラすることなく集中して走り切りました。その姿を見ながら、改めて感じたことがあります。Moveという塾を、もっときちんと皆さんに知っていただかなくてはいけないな、ということです。

「感覚のインフレ」が起きる瞬間

中学生が土日で8時間×2日間も勉強するというのは、もちろん大変なことです。けれど、それを一生懸命やり切った。しかも初めて経験したという子が、この春は特に多くいました。

一度それを経験すると、勉強に対するハードルがぐっと下がります。これまで3時間の勉強がすごく長く感じていたのが、少し短く感じるようになる。そんな感覚の変化が起こるのです。私はこれを「感覚のインフレ」と呼んでいます。勉強への姿勢そのものが成長する、大切な瞬間です。

そしてこの変化は、誰かに教え込まれて起こるものではありません。自分でやり切ったからこそ生まれるものです。だからこそ私は、子どもが自分で動ける環境を何より大事にしたいと考えています。

そもそもコンセプトが違うのです

話を戻しましょう。テスト前に塾を休む子は正しいと、なぜそう思うのか。きっかけは、SNSやスレッズ、他の塾さんのブログを読ませていただいたことでした。

ある塾さんでは、テスト前になると「テストが近いので今日は休みます」という連絡が生徒から来るそうです。それに対して先生は「テスト前こそ塾に来なくてはいけない」とおっしゃる。読みながら、これはコンセプトがそもそも違うのだと感じました。

その塾さんは、塾を「教える場所」と位置づけ、家庭学習とセットで初めて勉強が完成すると日々発信しています。もちろんそれはそれで一理あるのかもしれません。ただ、その仕組みで運営していると、生徒の側にはこういう気持ちが生まれます。テスト前になれば、もう新しく教えてもらうことはほとんどない。それより、習ったことを自分の中に定着させたいから、移動の時間も惜しんで家でやろう、と。

まあ、そうなりますよね。その塾の先生には申し訳ないのですが、そのコンセプトで運営している以上、生徒がそういう発想になるのは当然だろう、と。

Moveがいちばん大事にしているのは「環境」

では、Moveはどういう塾なのか。

教えないわけではありません。教えるべきところは、もちろん教えます。ただ、Moveがいちばん大事にしているのは「勉強する環境を与えること」です。ここが一番のコンセプトです。

勉強する内容を自分で考えられる子は、ほとんど自分で考えて、実行に移していけばいい。そのほうが、効率がいいに決まっています。先生はそれを放っておくわけではありません。ちゃんと見守り、その子がどんな努力をしているのか、なるべく把握しようと努めます。けれど、主役はあくまで子ども自身。自分で動く塾なのです。

「それでは塾の役割を果たせていないのでは」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、子どもたちが本当に求めているのは、教えてもらうことだったでしょうか。私は違うと思います。多くの子が求めているのは、勉強できる場所です。教えてもらうべきところは教えてもらう。でもそれ以外は、自分で調べ、考え、できるようにしていく。それが実現できる土台こそ欲しい。これが、多くの子の本音ではないでしょうか。

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環境さえあれば、子どもは自分で動き出す

「うちの子、勉強にやる気がなくて」というご相談を受けることがあります。けれど、よく話を聞いてみると、そもそも勉強する環境が与えられていない、というケースが少なくありません。これは大きな問題だと思っています。

実際、集中できる場所と、自分で進められる仕組みさえあれば、そこで自分からやろうとする子はかなり多いのです。だから、Moveにはテスト前に多くの生徒が集まり、教室がごった返すのです。ここでみんなで勉強すれば自分はより集中できると、子どもたち自身が分かっているからです。

まず自分でやってみる。Moveは、その「自分でやる」を徹底的に考えて、最初の仕組みからつくっている塾です。まず教えるのではなく、まず環境を与える。そういう塾なのだと、ぜひ知っていただきたいのです。

そして、その仕組みの中で頑張った子たちは、面白いように伸びていきます。教わった量ではなく、自分で動いた量が成績に出るのです。例えば、5教科合計270点ほどでMoveに入ってきた子が、半年後、1年後には400点を当たり前のように超える。そういうことも、よくある話です。

この仕組みの力は、本当に大きいですよ。お子さんに与えてみたいと思われた方は、ぜひ一度いらしてみてください。

年末には、中3が理科で天体を学びます。天体は、知識として覚えるだけだとなかなか頭に入りにくい単元です。ところが、こうして自分の目で実際に見たという経験が知識と結びついたとき、ぐっと強くなります。今回は、その種まきでした。


進学空間Move塾長

宮脇慎也(Shinya Miyawaki)

27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。

8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。

その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。

1977年生。射手座。B型。

家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。

 

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