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こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。
今日は中学生の塾通いで多くの保護者の方が悩まれる「子供が塾で眠くなってしまう問題」についてお話ししたいと思います。
広島市安佐南区中須で20年間中学生を指導してきた経験から、この問題の根本的な解決策をお伝えできればと思います。
実は「眠気」を敵視するのではなく、上手に付き合うことで学習効率は格段に向上するのです。
1. 中学1年生が直面する体力的な限界
中学1年生にとって、小学校から中学校への環境変化は想像以上に大きなものです。
授業時間は5〜6時間に増え、部活動が始まり、通学距離も長くなります。
多くの中学生は朝7時に起床し、夕方5〜6時に帰宅、そして7時から塾という生活パターンを送っています。
体がまだ小さく、体力が十分についていない子供たちには、これは本当にハードなスケジュールなのですね。
従来の一斉授業型の塾では、疲れていても決まった時間に出席し、授業を聞き続けなければなりません。
結果として授業中に眠ってしまい、先生に叱られるという悪循環が生まれてしまいます。
これでは勉強が嫌いになってしまうでしょう。
2. Moveが実践する「仮眠を認める」指導方針
私の結論は明確です。「どうしても眠い時は寝るしかない」ということです。
朝7時から夜8〜9時まで活動し続けて眠くならない中学生の方が、むしろ不自然だと思いませんか?
大切なのは、眠気と上手に付き合いながら学習効率を最大化することです。
Moveでは以下のようなフレキシブルな通塾体制を整えています:
- 「いつ来てもいい、いつ帰ってもいい」システム
- 塾来校前の仮眠時間の確保を推奨
- 学校が早く終わった日は午後3時からの早期通塾も可能
- 塾内での15〜20分程度の仮眠を許可
例えば、塾で2時間勉強する予定の日に眠気が襲ってきたとします。
無理に起きていても頭がぼんやりして作業効率は最悪です。
それよりも15〜20分仮眠を取れば、頭がすっきりして残りの時間に高い集中力で取り組めるのです。

3. 「甘い指導」ではなく「効率重視」の学習環境
「そんな甘い指導で大丈夫なのか」と心配される保護者の方もいらっしゃるでしょう。
しかし、これは甘さではなく効率性を追求した結果なのです。
中学生にとって重要なのは勉強時間の長さではなく、質の高い学習時間を確保することです。
最低限の集中力も保てない状態での勉強は、むしろ学習に対する悪いイメージを植え付けてしまいます。
子供たちには自分の体調や体力を正しく把握し、それに応じた学習方法を身につけてもらいたいと考えています。
これこそが将来にわたって役立つ「学ぶ力」だと思うのです。
もちろん、塾にいる2〜3時間ずっと寝続けることの非効率さは、子どもたち自身も理解しています。
大切なのは、塾にいる時間をいかに充実させるかという意識を持ってもらうことです。
4. 実績が証明する学習環境の効果
「仮眠を認める指導で本当に成績が上がるのか」という疑問もあるでしょう。
実際のデータをお伝えします。
Moveでは長年この方針を続けていますが、中学3年生の平均偏差値で60を超える年が例年続いています。
これは決して偶然ではありません。
なぜこのような結果が出るのでしょうか。
それは、一人ひとりが自分なりのペースで集中して学習に取り組めているからです。
眠気を我慢してダラダラ勉強するよりも、多少睡眠時間をとっても質の高い学習時間を積み重ねる方が、確実に学力向上につながるのです。
また、こうした環境だからといって教室がだらけた雰囲気になることもありません。
生徒たちの間には「自分たちはちゃんとやる」という共通認識があり、お互いに集中できる環境を作り合っています。
中学生の体力と学習のバランスを取りながら、子供たち一人ひとりが自ら考えて勉強していく。
そんな学習環境をMoveでは大切にしています。
こうした考え方もあるということを、ぜひ知っておいていただけたらと思います。
本気で勉強する場所が欲しいという人は、この画像をタップしてくださいね👇

進学空間Move塾長
宮脇慎也(Shinya Miyawaki)
27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。
8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。
その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。
1977年生。射手座。B型。
家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。
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