「勉強嫌い」を作るのは保護者の無意識な声かけかもしれません

目次

1. はじめに

こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。

今日は保護者の皆様に対して、少し率直なお話をさせていただこうと思います。

実は、勉強嫌いなお子さんは、もしかすると保護者の方の無意識な声かけが影響している可能性があるのです。

塾の先生として、これまで多くのお子さんを見てきた中で気づいたことを、正直にお伝えさせていただきますね。

2. 無意識のうちに「勉強=罰ゲーム」という刷り込みをしていませんか?

どういうことかというと、保護者の方が無意識のうちに、勉強をすることを罰ゲームであるかのような扱いをしてしまうことがあると感じます。

おそらく意図していないと思うのですが、そういう声かけをしてしまっているケースを時々見かけます。

例えば、ピアノの発表会、サッカーの大会、習字のコンクールなど、何かで頑張って結果が出たときに「今日は頑張ったから、ご褒美に勉強しなくていいよ」なんて声かけをしてしまう保護者の方がいらっしゃいます。

これ、何がまずいかわかりますか?

「ご褒美に勉強しなくていいよ」ということは、勉強することは罰ゲームである、あるいは勉強というのは子供たちにとってつまらないものでやりたくないものであるということです。

いや、そんなつもりがないと思われるかもしれませんが、そんな前提がないと、この言葉は出てこないのです。

3. 学校でも起こっている「勉強=罰ゲーム」の刷り込み

実はこれ、学校の先生も言うことがあります。

例えば運動会があったときに「みんな今日は頑張ったから、ご褒美に宿題なしにしますね」なんて言う先生がいらっしゃいます。

塾の先生としては「あれ、ちょっと待って」と思ってしまうんです。

「今日は運動会があって疲れただろうから、疲れをすっかり取るために宿題は出しません」これならわかるのです。

でも「ご褒美に宿題なし」にされたら、宿題をすること、勉強することは、まさに罰ゲームになってしまうというロジックが働いてしまうのですね。

また、テスト期間に毎日のように塾に来て勉強する子を見たときに、無自覚に「かわいそうだね」なんて声かけをする人もいます。

まるで勉強している子がかわいそうだということになってしまいます。

4. 基礎力を固めることが最優先

勉強は本来的には楽しいものであり、やりたいと思ってやるものです。

そのメリットは多岐にわたり、決してつまらないものでも罰ゲームとしてさせられるものでもありません。

この立場に立って声かけをしてほしいと思うのです。

もちろん、すべての勉強が楽しいとは思いません。

大変なときもあるでしょうし、単純作業をしなくてはいけないこともたまにはあるでしょう。

でも、本来的に勉強というのは楽しいものなのです。

これを勉強をさせる側の人たちが意識しないことには、子供たちは勉強が嫌いになってしまいます。

だって罰ゲームなのですから。

やっていたらかわいそうと言われるものなのですから。

ご褒美にやらなくていいよと言われるもの、誰がやりたいと思うでしょうか?

5. 勉強できる環境は特権的で幸せなこと

おそらくこれを読んでいる保護者の多くの方が、子供たちに勉強ができるようになってほしいと思っているはずです。

でも、それが罰ゲームの結果であれば、誰がやりたいと思うのかという話なのです。

ですので、勉強をたくさんすることは幸せである、勉強に没頭できる環境と時間があることは特権的で楽しいことであるということを、子供たちに自覚させてあげてほしいと思います。

ですから、これから塾に行こうとする子、あるいは勉強を頑張ろうとする子に向かっては「いいね、楽しんでおいで」と声をかけてあげてほしいのです。

この立場からぜひ保護者の方も子供たちに声かけをしてあげてください。

間違っても勉強することが罰ゲームだなんていう意識の刷り込みはやめていただけたらと思います。

 

結局のところ、学力が上がる、成績が伸びる子は勉強そのものを楽しめた子です。

Moveでも勉強を積み重ねていって、勉強が楽しいと思えた子から成績が上がっていきます。

 

それは以前、高校生の子が塾のスピーチタイムの時に中学生に伝えてくれた通りです。「勉強が楽しいと思えた時から成績が上がるものなんだよ」と話してくれました。

 

私も塾の先生として、子供たちが本当に楽しそうに勉強している姿を見ると、心から嬉しく思います。

そのきっかけを潰さないよう、一緒に応援していきましょうね。

本気で勉強する場所が欲しいという人は、この画像をタップしてくださいね👇


進学空間Move塾長

宮脇慎也(Shinya Miyawaki)

27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。

8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。

その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。

1977年生。射手座。B型。

家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。