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Moveで長時間勉強が1日8時間である理由

Moveでは高校受験生に1日8時間の学習を平気で課します。

 

人によってばらつきがありますが

この冬期講習も

毎日8時間の勉強を続けている子が何人もいます。

 

 

皆さんは、この8時間という数字についてどう思われますか?

「1日8時間! そんなの長すぎる!」と思う方もいらっしゃるでしょうね。

 

逆に、

 

「1日8時間? それがどうした? 私が若い時は一日10時間や12時間もやっていたぞ」と思う方もいらっしゃるでしょう。

 

 

 

で、今日は後者の意見についてMoveの見解をお伝えしておきますね。

 

 

1日8時間くらいで偉そうな顔をするな。

もっと勉強している受験生はたくさんいるぞ!

という意見に対する見解です。

(同業者には多そうですけどね)

 

 

 

なるほど、たしかに1日10時間や12時間の学習は可能です。

私も大学受験生だった初期の頃はそれくらいの学習時間を確保していました。

 

ちょっと体力的にはしんどいですが、

条件さえ揃えば十分可能です。

 

ただ、もうそれだけに没頭することが許されるのならばです。

 

他の生活することに気を取られたり、

別の用事が入っているとなかなか確保できません。 

 

無理な学習計画は気を焦らせるだけで、

本人の満足感は薄いものです。

 

そうした時に

「人間は1日10時間以上の勉強は集中力が持たない」という

論文の引用を見て、

私は1日10時間以上の勉強をやめました。

 

それでも特に何かが遅れたという経験はありません。

むしろ「10時間勉強した以上は他の時間はきちんと休む」と決めた方が、

ガンガンと成績は伸びました。

 

そうした経験則から

継続的な集中した勉強というのは、1日10時間が限界だと思っています。

 

 

「なら、1日10時間勉強させればいいじゃないか」という声が聞こえてきそうです。

 

 

でもね、

まだ彼らは中学生なんですよね。

 

多くの子が成長期を迎えて背がずいぶんと伸びたとは言え、

大人の体にはなりきれていません。

 

そんな彼らに大人の限界ぎりぎりの勉強量を課すことは危険だと感じています。

 

 

 

また、これもやってみると分かるのですが、

できるからと言って、オーバーワーク気味の勉強を行うと

次の日の体に異変が出ます。

 

もう体が回復時間を欲しがっているのが分かるのです。

もう朝起きたくないとゴロゴロしてしまう反動が大きすぎます。

 

私の目的は、たった1日だけ徹底的に勉強させることではありません。

 

継続的に強度のある学習を続けてもらうことです。

 

 

 

そのために、2時間ほど減らして

多少余裕のある学習時間を設定しているのです。

 

あれこれ試してみましたが、

きちんとデザインしてあれば1日8時間の学習は

中学生でも十分できる範囲のようです。

 

以上のことから、

Moveでは1日10時間ではなく、

1日8時間の学習を設定しています。

 

 

 

1日10時間の継続的な学習は、

もう少し体が大人になり、精神的にも成熟する

大学受験生の時に頑張ってもらおうと思っています。

 

高校受験生の皆さんは、

大学入試の時に備え、今のうちに長時間学習に慣れておいてくださいね。

その時にはきっちりと10時間の学習ができないとダメですよ。

 

 

なお、

8時間の学習ももちろん大変です。

誰もが簡単にできることでは決してありません。

 

それがある程度当たり前のようにできるには

それなりの条件が必要です。

 

もちろん他にも

継続的にそれができるような工夫も凝らしています。

 

そのあたりについては、また別の記事でお伝えしますね。