目次

1. 自分で考える力を育むという理念の本質
こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。
教育の現場では「自分で考える力を育む」という言葉をよく耳にします。
この理念は何十年も前から言われ続けていることですが、多くの学習塾や教育関係者が掲げているにもかかわらず、実際の指導方法を見ると矛盾を感じることがあります。
「自分で考える力を育てたい」
「自分で勉強できる子になってほしい」と言いながら、
実際には徹底的に「教える」ことに終始している現状があるのです。
予習型の学習塾では、学校の授業に先駆けて内容を教え、テスト対策では「よく出る問題」を集めたプリントを用意し、それを覚えるよう指導します。
丁寧な指導自体は悪いことではありませんが、これが「自分で考える力を育む」という理念と一致しているでしょうか。
むしろ正反対のアプローチではないでしょうか。
本当に大切なのは「どこまで教えて、どこまで教えないか」というバランスです。
基本的な理解に必要な部分や自力では気づきにくいポイントについてはヒントを与え、それ以外は生徒自身に委ねる—これこそが自分で考える教育の本質だと考えています。
2. 子どもの可能性を信じる教育者の覚悟
「そんな方法では成果が出ない」
「きちんと教えなければダメだ」
という意見をいただくこともあります。
しかし、それは子どもたちの可能性を見くびっているのではないでしょうか。
私たち教育者に求められるのは、「彼らはできる」とどこまでも信じる覚悟です。
この信念があってこそ、子どもたちは自分の力で成長していけるのだと思います。
ただ、学習塾として一つの課題があります。
保護者の皆さんに、この理念をどう理解していただくかということです。
塾に通わせている以上、「成績を上げてほしい」「テストの点数を上げてほしい」という期待があるのは当然です。
しかし、その期待に即座に応えようとするほど、丁寧なプリント学習や手取り足取りの指導に傾き、結果として子どもたちの「考える時間」「考える力」を奪ってしまう
—これが学習塾の直面するジレンマでもあります。

3. 自己成長の喜びを知る生徒たちの驚くべき成長
進学空間Moveでは、「教えない」代わりに適切な学習環境を提供し、生徒たち自身の力で前進していってほしいと願っています。
この理念に共感していただける保護者の方々、そして自分で成長したいという意欲を持つ子どもたちと一緒に歩んでいきたいと考えています。
実際に、この自覚を持って「自分で勉強できるようになった」生徒たちは、驚くべき速さで成長しています。
2024年度の合格実績も、結局のところ生徒たち自身が自覚的に学習に取り組む体制ができていたからこそ達成できたものだと感じています。
もし教師が常に先回りして教えていたなら、このような成長は起こらなかったでしょう。
Moveが大切にしているのは、まさにこの「考える力をいかに育むか」という壮大なテーマです。
私たちの理念をぜひご理解いただき、子どもたちの本当の成長を支える場として、進学空間Moveをご検討いただければ幸いです。

進学空間Move塾長
宮脇慎也(Shinya Miyawaki)
27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。
8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。
その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。
1977年生。射手座。B型。
家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。
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