テストが終わって、少しほっとしているところでしょうか。ここから夏休みにかけて、しばらく定期テストがありません。
あなたは今、どっちの勉強をしていますか?
この「テストのない時間」を、もったいない使い方をしている子が多いのです。今日は「戦時の勉強」と「平時の勉強」という考え方から、今やってほしいことをお話しします。
こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。
勉強には、実は2種類あります
私はよく、生徒たちに「戦時の勉強」と「平時の勉強」という話をします。
これは私が以前読んだ本にあった考え方で、読んだときに「本当にそうだな」と思い、それ以来ずっと子どもたちにも伝えています。
戦時の勉強というのは、文字通りの戦争のことではありません。試験前、資格試験の前、受験の直前など、点を取ることを目的にして追い込む勉強のことです。
一方の平時の勉強は、通常の勉強です。知識や教養を高めて、じっくり考える時期の勉強を指します。
この2つ、全然ちがいます。だから、今が戦時なのか平時なのか。ここを意識して使い分けてほしいのです。
戦時の勉強に、自分のペースはありません
まず戦時の勉強について。ここで気をつけてほしいのは、たった一つ、「自分のペース」という考え方です。
点数というものには、いろいろな意見があります。取らなくていい、という考え方もあるでしょう。
ただ、今の子どもたちはこのシステムの中で動いている以上、「点なんて取らなくていい」と言ってしまうのは、その子のためにならないと私は思っています。
点を取らなければ、自分の希望が叶えられない。そういう仕組みの中に、子どもたちはいます。
その戦時の勉強のときに、「自分のペースで勉強したい」と考える子がいます。
すでに希望の水準に届いている子なら、それでいいのです。けれど、これから偏差値を伸ばして逆転合格を狙う子にとっては、自分のペースというものは基本的に存在しないはずなのです。
少し厳しい話をします。たとえば、ボーダーラインに偏差値が10も届いていない高校や大学を希望している子が、初めて会ったときに「自分のペースでやりたいんです」と言う。こういうとき、私はかなりの確率で、この子は届かないだろうと感じてしまいます。そんなに甘い世界ではないのです。
中学1年生や2年生が、コツコツと自分のペースでやる。これはとても良いことだと思います。けれど、受験生はもうそうはいきません。
では、どれくらいやれば合格ラインに届くのか。
これが、正直わからないのです。同じだけやっても、届く子もいれば、届かない子もいる。だから、やってみるまでわからない。
であれば、やれることは全力で、徹底的にやる。そこに「自分のペース」という発想はありません。
もしそのペースが、逆転合格に届かないペースだったら、一体どうするのか。
話はそれだけのことです。希望を叶えたいなら、振り切ってやって、一刻も早く届く状態を作っていく。それが戦時の勉強の基本スタイルです。
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今は「点を取る」より「わかる」を増やす時期
そしてもう一方、平時の勉強です。
定期テストが終わって、夏休みも含めてあと2ヶ月ほど、定期テストがありません。ここは腰を据えて、じっくり勉強する時です。
このときにやってほしいのは、本当に基本的なことを、一つひとつきちんと理解して解けるようにすること。理解して、覚えていく。この作業が必要になります。
私はよく「人に説明してみましょう」といった勉強法を紹介します。人に説明できるかどうかは、理解できているかの一番の物差しになるからです。こうした勉強ができるのも、この平時の時期です。
本を読んだり、少し見聞を広めたり、勉強とは違うことをやってみたり。新しいことを学んで、それが一体どういうことなのか、じっくり考えて探究してみる。そういうことができるのが、平時の勉強です。
ここを飛ばして、「受験生だから」「戦時だから」ととにかく点だけを追おうとすると、かえって効率が悪くなります。もちろん逆転合格を狙う子は、この平時の学びも含めながら、全力でやっていく必要があります。それでも、戦時と平時をきちんと使い分けることが大事だと考えています。
この夏休み、Moveの生徒は自習を含めて130時間ほどの勉強時間を予定しています。この時間の中で、覚えるべき用語や公式はしっかり覚えてほしい。その一方で、一つの問題をじっくり考えたり、なぜそうなるのかを自分の言葉で説明してみたり、そうした「考える時間」もたっぷり取れるようにしています。覚えることと、考えること。この両方があってはじめて、力は本物になります。がんばっていきましょう。
進学空間Move塾長
宮脇慎也(Shinya Miyawaki)
27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。
8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。
その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。
1977年生。射手座。B型。
家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。
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