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1. 受験生との面談で見えてくる「形式ばった夢」の問題
こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。
中学生の皆さんが定期テストの真っ最中ですが、実は同時に一人ひとりと面談も行っているところです。
一人最低15分、長いときには1時間以上をかけて、特に中学3年生の受験生たちとじっくりお話をしています。
そして、志望校を決めるにあた理、将来どうしたいのか、その高校を出た後に何をしたいのか、どういう大人になりたいのかと問いかけることがあります。
なんとなくでも自分が目指している方向が分からないと高校も選びにくいだろうということで、ずっと考え続けてもらいたい問いかけをしているのです。
その中で気になることがあります。
「こんなことを言っていたら、まあ多分大人が納得するだろう」みたいなことが透けて見える夢を言ってくる子がいるのです。
聞いていて、丸わかりです。
おそらくそんなこと思ってないよね。
普段の様子を見ていて、それって本当にあなたのやりたいことじゃないよねとわかるのです。
そういうのを見逃さないのも私たちの役割です。
2. 本当の夢を語るときのエネルギーの違い
中学生が将来の夢を語るときに、そんな杓子定規な大人が納得するような形式ばった夢じゃなくてもいいんじゃないかというのが私の意見です。
例えば、思い切って
「私は有能なキャリアウーマンを目指してキラキラした女子になります」とか、
「僕は将来政治家になって日本を変えてみせます」とか、
「海外に行って日本から出た自由な生活をします」とか、
そういう自分が本当にやりたいことに沿った方向性を言ってくれた方が、こちらとしては非常に納得感が出てくるのです。
もっと言ってしまうと、本当にやりたいことやなりたい自分を語っているときの子どもたちって、やっぱりすごくエネルギーというか、元気が乗っているという感覚がものすごくあります。
例えば、面談で「有能なキャリアウーマン、キラキラ女子を目指します」と言ったときの子の顔が、すごく嬉しそうだったのです。
あ、それを言ってもいいんだって。
そして、そうなるためにはやはり勉強が必要になってきますよね。
そのためなら勉強も頑張れる。
将来自分がキラキラ女子というか、何か輝いている姿を想像して、そこに向けて勉強する「ノリ」の方が、勉強にも力が入ると思うのです。

3. 本当にやりたいことを語ってほしい
ほとんどの中学生の場合、やはり具体的な将来の夢を考えて語るこはやはり難しい。
なぜならば、単純にどんな職業があるかを知らないからです。
でも、どこでどんなふうに活躍しているかみたいなことは、多分もう言えるんですよね。
本当に自分がやりたいこと、それをまず口に出してみてほしいと思います。
僕にそれを言ったところで「そんなのやめてしまえ」とか「そんなの無理に決まってるんじゃないか」とか「もっと真面目に考えろ」とか、そんなこと言いません。
それが君たちが本当にやりたい方向性であれば、心からの望みであれば、僕はめちゃくちゃそれを応援します。
具体的にどう実現するかなんて、実力をつけてからでいいんです。
自分がなりたい自分はどんな自分なのか、そういうものをぜひ語ってください。
具体的に、じゃあそれになるためにはどうしたらいいのかは、その後の話なので、まずは自分が本当にやりたいこと、自分が本当にやりたい生き方、本当に住みたいところ、どんな人間になりたいのか、そんなことを本気で語ってもらえるのが嬉しいです。
ひょっとすると、このブログをご覧に大人の方には、もっと真面目に考えろ!という方もいらっしゃるかもしれません。
でもね、私はそんな常識を振りかざすより、彼らが本当になりたい自分を語って「力を込めて」それに邁進することの方が大切だと思うのです。
無理に大人が納得する夢を語るより、本人が本気で目指したい夢。
その力を信じています。
しっかりと話し合いましょう。
応援しています。頑張ってください。
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進学空間Move塾長
宮脇慎也(Shinya Miyawaki)
27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。
8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。
その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。
1977年生。射手座。B型。
家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。
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