目次

1. 自己表現とは何か - その意義と目的
こんにちは。進学空間Moveの宮脇です。
今日は中学3年生の皆さんに向けて、広島公立高校入試における「自己表現」についてお話ししたいと思います。
5月中旬となり、早い学校ではプリントが配布されたり、先生から説明があったりして、自己表現の書き方を学び始めている頃ではないでしょうか。
そして、実際に塾生からどう考えたらいいか、わからないという相談を受けました。
そういう人はぜひこのブログを読んでみてください。
自己表現は基本的に高校入試の面接ではなく、自分がどのような人であるかをアピール・表現する場です。
これにしっかりと向き合うことは、自分自身のためにもなります。
義務教育を終える段階で、これまでの15年間で何を頑張ってきたのか、どんなことが好きで、何に夢中になり、そこから何を学んできたのか。
そして、そんな自分だからこそ将来どのような方向性を持って頑張っていきたいのか—これらを表現できれば素晴らしいことです。
ぜひ思い切って高校の先生に伝えてほしいと思います。
一方で、「自分は特に何かを頑張ってきたわけでもないし、好きなことも正直ない」と心の中で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そんな人に向けてお伝えしたいのは、私の経験上、本当に「何もない人」などいないということです。
2. あなたの強みを見つける方法
私は塾で3年間、約60人の生徒の自己表現に向き合い、コーチングを行ってきました。
その中で必ず何かが見つかるのです。
どうしても出てこないという人もいるかもしれませんが、対話を通じて自分のことに気づいていくことができます。
まずは周りの人の意見を聞いてみてください。
友達でも先生でも、おそらく皆さんのことを一番よく見ているのはご両親だと思いますので、そういった方々から色々と聞いてみてください。
必ずあなたの良いところが見つかるはずです。
それでも何も出てこないという場合は、その気持ちをそのまま自己表現に盛り込むこともできます。
自分には何もないと感じていることや、抱えているコンプレックス、それをどう克服してきたのかという話をすることで、充分にあなたがどんな人なのかが伝わります。
私の経験では、自分の弱点やコンプレックス、いわゆる「黒歴史」などを開示して自分と向き合ってきた人の話は、とても素敵な内容になっています。
当塾の生徒で、そのように自己表現を頑張って作り、他の塾の先生方の前で発表するイベントの際に、先生方が涙してしまったというケースもありました。
自分と本気で向き合った話は、周りの人の心を打つことも多いのです。

3. 自己理解から生まれる未来の可能性
話すことがないということは、どの生徒にもありえません。
ぜひ、そういったことも含めて自分がどんな人間なのかを考えてみてください。
もちろん今はまだ5月ですので先の話ではありますが、すでにちらほらとそういった不安の声を耳にしています。
「自分には何もない」ということはないと信じて、まずは色々な人の意見を聞き、自分と向き合い、そこから出てきたことを素直に自己表現としてまとめることをお勧めします。
まだ時間は十分あります。
ゆっくりと考えてみてください。
そうやって自分が一体何者であるかを考えることこそが、この先の皆さんの力になっていくと思います。
今は部活の引退試合や定期テストなど、中学3年生の生活が始まったばかりですが、こういったことを今の時期から少しでも考えておくと、その先がずいぶん楽になるのではないでしょうか。
自分自身を見つめ直す貴重な機会として、自己表現に取り組んでみてください。
応援しています。

進学空間Move塾長
宮脇慎也(Shinya Miyawaki)
27歳で広島大学社会科学研究科の博士課程後期日程を単位取得退学をし、その後学習塾の世界に飛び込む。
8年間の勤務講師としてみた広島の学習塾業界のあり方と大学院で養った知見との乖離に悩み、理想の学習塾を作るべく2013年に個別演習型の学習塾・進学空間Moveを立ち上げる。
その中で、モチベーションのあり方に着目し続ける中で、キャリア教育の重要性を認識し、キャリア教育と学習の融合を目指す。また、同時に保護者の方向けコミュニティー「Happy Education Lab.」を主催する。
1977年生。射手座。B型。
家族は妻と長男1人。趣味は広島発祥のスポーツ・エスキーテニス。
コメントをお書きください